物心ともに成功するにはスピリチュアルな観点が必須な理由

物心ともに成功するにはスピリチュアルな観点が必須な理由
【米英心理学・精神医学教授らが結論】

前回の記事「楽観性は能力以上に人生の成功をもたらす」
楽観性は生まれ持った能力以上に
人生の成功に直結する、というお話しをしましたが、

今回はあの記事で取り上げた、「ポジティブ心理学」の開発者である
マーティン・セリグマン博士の著書から1つ、
興味深い記述をピックアップしてお伝えします。

前回の記事の中で続けると長くなってしまうため、
別枠で今回の記事を書きました。

この記事を読むことであなたは、人間の心というものが
その特性として、個人的に幸せになろうとしたら
かえって自我を超えた視点や
何か「大いなる存在」というものを意識した方が
上手くいく、ということがわかります。

つまり自分個人を超えた何か全体性を意識した方が、
結局は自分個人も生き生きし、成功した人生を送れること、

そしてそこには宗教は無関係だし必要ないことがわかるので、
あなたが自分の心の深い所に入り、親しむことが全く怖くないし、
難しくもないことも理解しやすくなるでしょう。

そして、毎日安心感をもって生きていける理由を、
実感をもって理解できるようになるでしょう。

6人に1人がうつ病になり、しかも重症化している

セリグマン氏の著書『オプティミストはなぜ成功するか』の中で、
こんな記述があり、とても納得しました。

まず、現代社会は特に西洋文化による価値観が強まっていますが、
すると従来に比べて、急速にうつ病患者数が増えているとのことです。

ちなみにこちらは、セリグマン氏の著書以外の、
統計研究による結論ですが、
特に近年では、人口の16-17%が、生涯のどこかで
1度はうつ病になるそうです。

これはざっくりいうと6人に1人の割合なので、
例えばあなたの家庭があなたと両親、兄弟1人、それに
おじいちゃんとおばあちゃんが同居しているという場合、もうそこで
1人が、うつ病をどこかの時点で発病したとしても全然おかしくない、
という計算になります。

しかも深刻なのは、ほんの30年ほど前までは、うつ病といえば
50代以上の人が主に発病し始めるものであり、
つまり典型的なのは「初老期うつ病」だ、というのが
精神科の教科書に載っている記述でした。

――まあ、50代の人を「初老期」ということ自体が、
「人生百年時代」といわれるようになった現在ではちょっと
ズレている感は否めませんがね(笑)。

しかし現代ではうつ病初発年齢が20代どころか未成年、しかも
10歳未満の小児うつ病が増えており、その上、病状自体も
早くから重症化している、という事例が増えてきているそうです。

現代で重症うつ病が増えている理由

で、ここからがセリグマン氏による記述なのですが、
このように西洋文明化された社会で急速に重症なうつ病が増えている
背景因子として、以下の2つを挙げています。

その1)自己評価が高まり過ぎた
その2)共通認識の衰退

順にご説明しますね。

1) 自己評価が高まり過ぎた

特に西洋文化では、個人の自我が自立し、
その能力や自由度を高めていくことこそに価値がある、
とここ数世紀にわたり、考えられてきました。

確かにそのおかげで、生まれ落ちた国や社会的身分などに
昔ほどには制約されずに旅行や移住をしたり、
職業を選んだり、お金を稼いだりし、
その結果、好みの人と結婚したり、
自分の価値観に合う物を保有することが可能になりました。

しかしこれが行き過ぎると、その多すぎる選択肢の中から
選ぶ負担感が大きくなり、その自由の大きさに押しつぶされるように感じ
それが大きなストレスになったのです。

つまり「全て自己責任だ」ということなので、
過剰なプレッシャーに耐えかねるようになったのです。

2) 共通認識の衰退

ここでいう「共通認識」とは、小さなところでは家庭内の文化や常識、
村や町内会などのコミュニティの価値観や行動規範、
さらにはその国や、そこで良しとされる宗教や神などの、
みんなが共通して「これが大事なので、守るべきだ」
としている、前提の認識です。

その昔、社会の規範が絶対的なものだった時代には
基本的に、生まれ育った地域で一生を過ごし、
そのコミュニティ内の異性と結婚し、
しかも結婚相手は自分よりも家同士が決めた人で、
結婚後お互い何をすべきか役割が決まっていました。

もちろん職業も、社会的階級も最初から固定され、
そこから抜け出して独自の生活を送るなど、
まず考えられないことでした。

こうした枠組みは非常に制約が多く、排他的で、個人の個性など
無視されていましたから、とても不自由だったのは事実です。

しかしその一方で、わからないことは家族だけでなく
(近所に暮らしている)親戚や、村の長老に聞けば万事教えてくれましたし、
出産前後で病気になったり死亡する母親も多かったこともあり、
子育ては近所の複数の他人も継続的に巻き込んだ
社会全体での育児、という面がありました。

つまり子供が悪さをすれば、親以外の大人たちもすぐに叱り、
指導するのが当たり前の空気でした。

一方で弱い子がいじめられれば、普段は「ガキ大将」として好き放題しているように見える年長の子がいじめられっ子を身近に置いて保護するし、
また、そういう場面で頼りにならないようなら
そのガキ大将の信頼や人気は失われる、という文化がありました。

しかし現代では子育て一つ取っても基本が核家族で、親はいても遠い故郷で、自分の住むマンションの隣の部屋には誰がいるのかも不明、
という環境が普通になってきています。

そうすると何でも自分の裁量で決められる自由があるのと引き換えに
誰にも頼れないし相談できない、他人を信用できない、
だから不安や疑問があってもひたすら自分の中で我慢し
抑え込んでいるだけ、という人が増えています。

すると一見、沢山の人に囲まれてにぎやかに暮らしているようでも
実際には互いの価値観や本音や内面生活は知るはずもなく、
誰にも打ち明けられずにいるうちに不安・不眠・落ち込みが強まり、

ついにはメンタルクリニックを受診し
「うつ病ですね」などとの診断を受け、
これまたひっそりと誰にも知られない形で
治療を始めることになったりします。

しかし薬の役割は基本的に、既に現れてしまった症状を
一時的に紛らわせたり抑え込むだけで、
その根本原因に取り組んで本当の意味で治すものではないので、
次第に薬の効きが悪くなったり、いったん改善しても断薬すると
再発を繰り返す、という経過をとりがちなのです。

そこで薬物療法と並行して、認知行動療法などの心理カウンセリングや
運動療法、栄養療法などが研究され、
どれもそれぞれに効果を挙げています。

とはいえこれまで述べてきたように、
人生を生きていく上での根本的な価値観、すなわち
「自分はこれを基準として物事の善し悪しを決めて、生きていく」
という人生観を持てないと、一時的には症状が軽減しても
何かの危機が訪れた時には、それを乗り越えるほどの精神力には
なかなかならないでしょう。

自分が「より大きな存在」に所属している、守られていると思うことが、自分の心身の安定につながる

セリグマン博士は認知療法ベースのポジティブ心理学の第一人者であり、
潜在意識やスピリチュアルにはノータッチに見えていた人ですが、
客観的研究の結果、実利的見地からこうした内容を
述べている点が心強いですね。

つまり、宗教やスピリチュアルとは別に、
人間が真の意味で満たされ、安心感を持って生きる、
そして人生に充実感と幸福感を感じやすくするためには

・個人の自我が肥大し過ぎないようにする 

必要があり、そのためには

・個人を超えた、もっというとある意味 人智を超えた
 何か「大きな存在」を意識することや、
「人類全体を幸せにする共通の価値観」といったものが必須なのだ、

ということを示してくれているのが
今回彼の著書『オプティミストはなぜ成功するか』を
改めて読んでの嬉しい驚きでした。

つまり、まとめると
自分個人の、個の人格を超えた視点や枠組みを意識しながら生きる方が、
結局は個人の心の安定を得られること、
そして心が安定するとそのおかげで楽観的になり行動力が増えるので
自分の周りの現実環境に働きかけることができるようになり、
より良い人生にもっていけるようになる、といえるのです。

マインドフルネス瞑想で誰でも「大いなる存在」を感じられる可能性

ところで、セリグマン氏についてはここまでなのですが、
その流れで、今回のテーマとも深くつながる内容が
もう1つありますので、ご紹介したいと思います。

後にセリグマン氏の良き協力者ともなったオックスフォード大学
精神医学部教授であったジョン・ティーズデール氏
という人がいるのですが、

この人は他の研究者たちと共にマインドフルネス認知療法
(略してMBCT)というものを開発しました。
そしてMBCTでは、以下のような効果が確認されたのです。

マインドフルネス認知療法(MBCT)を実践すると
・うつ病の再発率を半分に減らせる。
そして
・抗うつ薬と同等の効果を発揮する。
ということです。

もちろん通常の認知療法や認知行動療法自体も
うつの改善に役立つのですが、
通常の認知療法・認知行動療法も(薬物療法同様に)
うつ病が発病してからの対処となってしまいます。

これに対してMBCTでは、マインドフルネスという意識状態を
日々の瞑想練習で習得し、付け加えることにより、
本格的なうつの症状に入り込む以前に
自分の精神状態が低下し始めたことにいち早く気づき、
脱出できるようになるので、明確な症状になる前に
その芽を摘むことができるようになるのです。

このように認知療法と瞑想、潜在意識、スピリチュアルと、
もう境界線なく、研究者たちが行き来しています。
それは、実際にそうした方が、認知療法のみとか、薬物療法のみよりも
本質的な効果を上げ続けてきたからです。

ちなみにこの本、『うつのためのマインドフルネス実践』の中で伝えている
マインドフルネス瞑想の応用編ではさらに、
大変興味深い体験ができるワークをも載せています。

それは「非選択的気づき」という瞑想ワークです。
詳しくは書籍の説明を読んでいただきたいのですが、
概要を説明すると、以下のようになります。
↓↓↓
常に雑音のように頭の中を駆け抜けていく自分のさまざまな思考から
離れる時間を長く取れるようにするのがマインドフルネス瞑想なのですが、
その注意集中の対象を、初期のように

例えば自分の呼吸や身体の感覚、あるいは周囲の物音などの五感から、
さらに「空間全体」といった不特定の感覚性に
もっていけるようになると、自動的に

「自分と世界は一つだ」
「自分も他人も区別はない」
「過去も未来もない」
といった、一体感の感覚に自然に入れるようになる、というものです。

こうした状態は「ワンネス」とか「全体意識」などとも呼ばれ、
これまでは何年間も精神修行を積んだ特別な人にしか到達できないと
思われてきましたが、マインドフルネス瞑想を実践し続けていくと、
特別なこともなくある日そういう体験をできるようになる人も
少なくないのです。

なぜなら、そもそもそれが人間の心の仕組みだからです。
脳の仕組みともいえるでしょう。

つまりそのように「全体性」を感じるのは人の心として正常だし、
またそれが良い<精神安定装置>にもなっているがゆえに、
ヒトの長い進化の歴史の中でも維持されてきた脳機能なのです。

なので、あなたも安心してそうした経験を
していっていただければと思います。

もちろん、ワンネス体験といっても、その深さや長さはさまざまで、
特に最初のうちはごく短時間、チラッと「これかな?」という
感じがするだけです。

それでも、全く未体験時代とは、その後の人生観が
少しずつ変わっていきますよ。
もちろん、良い方に、です。

ぜひあなたも、少しずつマインドフルネス瞑想を
取り入れてみてくださいね。

<参考図書>
『オプティミストはなぜ成功するか』
『ポジティブ心理学の挑戦』 

『うつのためのマインドフルネス実践』
↑いつも不安、悲観的だ…という人が
がっつり取り組んで自分の内面を変えたい人向け。
誘導音声のCDつきなのもお勧めポイント。

<参考動画>
楽観性こそが、あなたの人生の成功度を決める https://youtu.be/ZamTWFQfoh8 

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。