プロフィール:薬嫌いの精神科医、本当は画家になりたかった?

医者になるつもりはなかった

まさか自分が医者になるとは思っていませんでした。
 
思春期以降、人見知りで、
人を相手に仕事するのは緊張しそうだったので
お客さん相手の仕事なんて、怖くてできそうもないと思っていました。
 
まして医療職は、人命に直結する責任重大な仕事なので
とんでもない!という感覚でした。
 
私が思春期の頃大ヒットしていたマンガ「キャンディ・キャンディ」で
主人公が看護師になっての日々が描かれているのを読むにつけても
「うわ、こんな大変な仕事、絶対避けよう」と強く思っていたくらいです。

 
それよりも絵を描く(といっても子供のいたずら書きレベル)ことや
動物を見たり触れたりすること、あとは小説を読むことに没頭したり映画を見たりなど、1人でマイペースに行動するのが好きなタイプだったのです。

それに、数学や物理学など、数式を理解しそれを応用するような世界も大の苦手。
 
一方で(帰国子女たったので)英語には抵抗がなかったことから、
「画家が無理なら、通訳や翻訳家がいいかもなあ。
通訳や翻訳なら自分から何かを作り出す必要はなく、与えられたものを翻訳すればいいのだから、人相手でも、ある程度は気楽だ」
などと、漠然と考えていました。
 
とはいえ、高校半ばとなり進路を決めねばならなくなった時、
 
・両親及び母方祖父母が薬剤師
・母方祖母、母に「これからは女性も手に職(専門職)をつけて一生自分の食い扶持を稼ぐ時代だ」といわれ、
 
なるほどそうだなと思ったので、資格で食べていく道を探りました。
 
ただし、大学の「共通一次試験」 (現在の「センター試験」)で点数が不十分かもというレベルだったのと、動物に関わりたいという希望から一時は獣医になることも検討。
 
しかし当時は就職氷河期で、特に女子はせっかく6年間獣医学部に通い 国家試験に通っても獣医師としての活動の場は少ないと知り、医師になることにしたのです。
 
ただ、我が家の経済事情から私立大学は最初から論外。
地元の広島大学医学部は私が超苦手な「物理」が必須科目だったので断念し、
たまたまその年 初めて女子学生を受け入れることにした防衛医科大学校に合格したので、そちらに進学することになったのでした。

うつになり休学。
この時の体験が「薬物療法」に頼らない治療法を探求するきっかけに

大学校生活は全寮制で、予想以上に特殊な環境でした。
 
入校すると、身分としては「学生」ではあるものの、同時に「自衛官」でもあります。
したがって6年間の学費や住居、食事、制服を与えられ、国費で医師になることができます。
 
その代わり、毎日の授業で「訓育」といって自衛官としての基礎座学があり、
春と夏の休暇前の1週間はそれぞれみっちり訓練(行進や号令練習、あるいは全国の部隊に研修・見学)があります。
 
ちなみに、1年生の夏の訓練は富士登山、2年生は館山の部隊沖の海で遠泳訓練・・・などと続きます。
 
普段の生活も、毎朝6時に起床ラッパが鳴り、学生舎(寮)前で点呼・体操後、清掃→食堂で朝食→国旗掲揚、朝礼→軍楽に合わせて行進し教室へ。
 
放課後も体育系部活(義務)→夕食→22時に点呼→0時消灯。
外出は原則として制服着用であり、24時間、学校側に自分の所在を報告する。
 
学生舎は4人部屋(5年生からは2人部屋)で、ほぼプライバシーなし
 
・・・といった状況で、
ただでさえ人見知りで集団行動が苦手な私には大いに負担で、
常に緊張と不安の連続。
こうした生活が1年余り続いた頃、ついに異変が起こり始めました。
 
最初に気づいたのは不眠です。
夜中に目が覚めてしまい、以後眠れません。
 
6時までは消灯時間なので読書すらできず、真っ暗な中、自分の机の前に座って、窓の外の木々が風に揺れるさまを呆然と眺めていたことを、今でもはっきりと思い出します。


 
不眠が続くと加速度的に意欲や集中力が低下し、落ち込みや不安も出現・悪化。
ちょうど、自分が所属していた水泳部の顧問が精神科の助教授だったので相談したところ「うつ状態」ということで、抗うつ薬などが処方されました。
 
 
同時に出された睡眠薬や抗不安薬で少しは眠れるようになったものの、
日中の意欲低下や落ち込み、不安は強いままで、到底勉強を続けられなくなったため、1年間休学することとなりました。
 
休学中は地元の病院で引き続き薬物療法を受けると共に、臨床心理士のカウンセリングを毎週のように受けました。
カウンセリングは復学後も、都内の別の臨床心理士のもとで続行。
 
1年の休学の後復学してからは、まだ不安は感じつつも進学・卒業、医師国家試験も合格し、研修医として働き始めることができたのでした。
 

代替療法とスピリチュアルで健康を取り戻す

あの頃から数十年経った現在から振り返ると、
当時のうつ状態から回復した要因は
 
1.集団生活から離れ、ストレスを一時的にしろ減らせたこと
2.定期的な心理カウンセリングと、担当医との定期的診察での会話、助言
 
であり、薬物療法自体はほとんど無効でした。
 
この経験から心理カウンセリング、ことに深層心理を扱うタイプのカウンセリングに俄然関心が向き、フロイトが始めた「精神分析」をはじめ、いろいろと勉強することとなりました。
 
ただ心理カウンセリングは、個人の生活史からくる不合理なストレス対処パターンを理解するためにはとても役立つものですが、
私の根本的な不安・恐怖感や落ち込みの根本となっている、次のような問には答えてくれませんでした
 
1.なぜ、こんな苦しい毎日に耐えてまで生きていなければならないのか?
2.なぜ、何の目的で生まれて来たのか?
3.死んだらどうなるのか?
 
これらはいずれも大昔からの各種宗教や哲学がずっと探求してきたものであり、なかなか答えの出ない大きなテーマですから、そうそう簡単にわかるはずもありません。
 
しかし様々に探し回ったところ、現在では自分として納得できる世界観、「人生のしくみ」として腑に落ちる視点が手に入りました。
 
それらは、主にスピリチュアルな視点、考え方に基づくものです。
(日本ではスピリチュアルと宗教をごっちゃに考えている人がまだ多いですが、優れたスピリチュアルはもはや、特定の宗教、ことに組織宗教から離れて自由になっていると私は感じます。)
 
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【人生の仕組み/視点】
 
<1>人の本質は「魂」であり、肉体は数十年の「仮の宿」にすぎない
→だからその数十年間、できるだけ肉体は大切にはするが、自分そのものと勘違いしない)。
 
<2>自分、他人、世界はつながっており、根本では一つであり、区別はない
→自他に優劣/敵味方/善悪はない。
 そして、全ての事象の原因/責任は自分にある
 
<3>人生はRPG(※)のようなもの。
すなわち「魂」としての自分が、より成長する(ステージを上げる)ために今生の「人生」というゲームを実行しに来た。
(※)RPG:ロールプレイングゲーム。代表的作品は「ドラゴンクエスト
(※2)この考え方を教えてくださったのは、友人でホスピス医の森津純子先生の、著書『僕が僕に還る旅』です。森津先生、ありがとう!!
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というものです。
 
しかもそのシナリオは、今生に生まれる前におおよそ決めて来ているようです。
だからいわゆる「試練」や「災難」も、自分が成長するために起きてくれているものなのであり、シナリオに沿った「順調」な流れなのです。
 
したがって、何も心配したり、恐れたりする必要もないのです。
 
参考:多くの著書を参考にしましたが、代表として1冊だけ挙げておきます。
(その後追記した参考記事)
人見知りも90日で改善できる

スピリチュアル以外で重要だった代替療法

心理カウンセリングの重要性とその限界を痛感した
20~30歳代だったわけですが、
心理学や無意識(深層心理、潜在意識)を学びを進めるにつれて
深めていったスピリチュアルな世界。

スピリチュアルな世界観から現在を生きる不安を大幅に減らし、
生きがいを感じられるようになったと同時に、
スピリチュアルは以下の2つの重要なコツというか、
スキルの使い方を教えてくれました。

①直感力を磨き、使えるようにする
(あてにできるようになるまでに高める)
②「エネルギー」場を感じられるようになる

これらを学ぶ手段として約10年間、西洋・東洋の
各種占いを学んで実際に自分や人を鑑定したり、
レイキ(ハンドヒーリング)」で非常にリラックスでき、
体調や気分も整うこともわかりました。

現在は占いやレイキ、気功などは積極的には行なっていませんが、
その代わり、そのいわば応用形として、
以下の2つの手法は現在もよく使っています。

つまり自身でも毎日活用して心身の安定を図っていますし、
相談者にも助言し、喜ばれています。

マインドフルネスをはじめとする瞑想

健常人からメンタル不調の人にまで、ごく基礎的な瞑想である
「マインドフルネス」を毎日10分程度行なうだけでも
心身が健康になり、思考がクリアになる、生産性が上がるなど
実用的な効果が続々と証明されてきました。

特にGoogle やFacebook など、超有名なグローバル企業が
早期からマインドフルネスを取り入れてきたとか、
アップルのスティーブ・ジョブスが瞑想を日課にしていた
などが知られるようになったおかげで次第にブームとなり、

特にここ10年ほどは一般向けのわかりやすい
書籍や動画が多数配信されるようになり、
良質な情報が簡単に手に入るようになりました。

本ブログでも以下の記事に取り上げていますので、
ご参照ください。

瞑想は心の「動体視力」
スキマ時間で毎日ストレス耐性を上げる裏ワザ
「イメージ」があなたの現実を作る

催眠療法(ヒプノセラピー)

私がかつて防衛庁(当時)を退職し自身のセラピールームを
開業した当初は、主なメニューは
催眠療法と、心理カウンセリングでした。

現在は人への催眠療法は行ないませんが
(前述の瞑想法でほとんどの場合、事足りるため)、
今でも自分に対しては、研究目的もかねて
時々応用的なイメージワークを体験するようにしています。

たとえば・・・

・未来にタイプトリップし、未来の自分にアドバイスを聞いたり、
100年後の文明はどうなっているかのイメージ体験をし、
気づきを持ち帰る。
・自分の体内の特定の臓器や細胞と「対話」する。
・自分のチャクラの状態を観察し、浄化する。

などです。

どれも行なうと、リラックスし、
気づきやエネルギーを得て元気になります(笑)。

ただ、個人が生活や仕事にメリットとして組み込むには
前出のマインドフルネス瞑想を日々取り入れるのが
最も実用的です。

分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法

・もともとは、栄養学者であり後に精神科医となった
エイブラム・ホッファーと、ノーベル賞を2度も受賞した
ライナス・ポーリング博士が共同開発・研究した生化学的治療法です。

近日公開予定の記事をご参照ください。

運動療法

アメリカ精神医学会によるうつ病治療ガイドライン
(2010年更新版)にて、運動療法が
精神症状の改善に効果があることが明確に示されました。

一言でわかりやすく解説された動画↓

より詳しく知るにはこちらの書籍を
(一般向け書籍ですが、かなり分厚いです)↓

この分野の記事も、今後追加していく予定です。

メディカルアロマセラピー

・ドイツ式とフランス式があること
・ブログのように不特定多数相手の話ではあまり詳細を話せないので
今後メルマガ(近日開始予定)読者と情報シェアしていきたいこと

などを、今後書いていきます。

絵画療法について

前述した世界観/人生観にたどり着くまでに
さまざまな代替療法、スピリチュアルセラピーを学び、
実際に臨床の中に織り込んで、患者さん/クライアントさんたちに助言しています。
 
一方で、一般診療の中ではなかなか取り入れる場がなかったために活動が休止していましたが、松村潔先生から学んだ一種の絵画療法「ライフシンボル」では自分が癒やされると同時に、これもいつか何らかの形で、ヒーリングが必要な人達に伝えて行きたいという思いがあり、機会を探してきました。

 

 

『心を探る色彩マップ』

 

 

 
絵画療法そのものを個別に教えたり、講座を開いたりするのは時間などの要素から なかなか ハードルが高いのですが、絵画療法の中で教わった色の意味、形や位置の意味、それらを応用した自己ヒーリングの仕方などについて今後の記事でお伝えしていきたいと思っています。
 
 
 

動画でもわかりやすく解説しています。

【薬を使わずメンタル改善】

2 件のコメント

  • よし より:

    こんにちは。はじめまして。
    YouTubeからこちらにたどり着きました。
    このコメントは一般に公開されるのでしょうか?

    マインドフルネス瞑想に関して質問があるのですが。

    • 浜野ゆり より:

      コメントありがとうございます。
      書き込みは、一旦当方で確認後、公開されます。

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    ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。