ダメ美術教師に近づくな

数学や英語などと違い、美術や音楽といったアート系の科目において
成績の良し悪しというのは、客観的になかなかわからない部分が大きいものです。

しかし学校においては成績という順位付けをしなくてはならない。

そうすると、アート系の科目では、たまたま担当した教師の「好み」「価値観」が優先され、それに見合う生徒は成績が「良く」、合わない生徒は「悪い」という評価を下されます。

本来アート系こそ、教師の個人的価値観とは別に、生徒一人一人の感性や価値観を認めて励まし、その人の才能を応援して発揮しやすくしてやるのが教師の役目のはずなのに、
教師が自分の好み/価値観に照らして「それじゃダメ」「全然なってない」などと放言して、生徒のやる気を削いでしまうのです。

これじゃ、教育者失格なのですが、教室内は「治外法権」なので、
かなりひどい授業や指導がなされていても誰も指摘しないし、改善へ意見もなされません。

未熟な教師たち

先日もある患者さんの相談に乗っていました。

その方は、厳しい家庭環境の中、自分がやる気を感じることができそうなあるアート系の専門学校にがんばって何とか入ったのですが、
担任(30代女性)がその人を含め大半の生徒たちに
ネチネチとネガティブな言葉を浴びせ続けるそうです。

まだ入学して1ヶ月も経たないうちから
「そんなデザインしかできないのか」等といい、プレッシャーでなおさら作品作りの手が止まると
「あなたみたいにメンタルが弱い人じゃ、将来この業界でやっていけない」
などと追い打ちをかけるそうです。

まだ入学したてで右も左もわからない生徒、それでもこの世界に希望を見出してそれにかけようと入学して来た子たちに、この仕打ち。

その先生の様子を聞いてみると、先生自身、他の職員たちとあまり交流もなく、かといって目を見張るようなすごい作品作りをしているというわけでもなく、現在の「美術系学校の教師」という立場にしがみついている印象です。

おそらくは(本人がどれだけ意識しているかはともかくとして)、才能ある若き後輩たちに追い抜かれることに恐怖を抱き、自分の立場が強いうちに生徒たちのやる気や才能の芽を摘んでおこう、ということで、前述のような言動につながっているのではと思われました。

中学時の私の経験

私も、小学校までは無邪気に気の向くままに動物の絵などを描いていました。

空想で動物を描いたり、
家にある鉢植えをデッサンしたり、
気に入った子供向けの小説の挿絵を模写したり。

そんな時間が楽しくて、一人で熱中していました。
特に誰に見せるでもなく、でも自分なりに
「けっこう上手く描けたじゃん」
と自己満足して、自室の壁に貼って見ていたものです
(才能レベルとしては、ごくごく普通の子供のお絵かきでしたが)。

ところが中学の美術の授業で、体育祭に向けて、クラス対抗の「級旗(クラスごとに作る旗)」のデザインを各自描いて提出する、という回で、

私が描いたデザイン(水色の背景に、デザインした「中」の漢字を配したもの)に対しての講評が
「水色に白なんて、最低の成績しか与えられないね!
でした。

理由は水色も白も淡い色で、目立たず、インパクトがないから、ということでした。

だけど、公立中学の美術の授業ですよ。
別にガンガン鍛えて美術で食べていけるようにすることが目的ではなく、美術のいち分野を少し体験すること、その中で他の科目とは違う感覚を味わうこと、できればアート系も好きになること、がこうした授業の主な目的ではないでしょうか?

(ちなみにその後、立派な企業のロゴなどのデザインなど見ていても、水色+白は決して珍しくない組み合わせだとわかりました。)

その教師(男性)は30代前半くらいだったと思います。
普段から笑顔を見た記憶がほとんどなく、いつもイライラしている印象でした。

本人の美術の才能のほどは不明ですが、少なくともはた目から見て「好きな美術の仕事に、楽しく、いそいそと邁進している」という雰囲気とはほど遠かったです。

今から考えれば、その教師自身が自己の置かれた状況に不満があり、未熟で不寛容で、生徒たちを愛をもって教える気がなかっただけだとわかりますが、

当時は――そしてその後20年くらいは、その教師の言葉がショックで、(もちろんそれだけが要因ではないですが)その後は絵を描くのが嫌いになってしまい、長い間、自主的に絵筆を持つことはなくなっていました。

子供にとっての親、生徒にとっての先生は、その力関係から、親や教師の方が絶対的に正しいと思い込みがちです。
しかし実際にはそうでない、未熟な親や教師が世の中に溢れていますから、あなたは、気づいた時点から修正していきましょう。

あなたにはあなた独自の価値があります。

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。