絵の中の位置が意味するもの

本日も、私のアーカイブブログの 
「ライフシンボル」(絵画療法)の9マス図の載っているページ 
を参照しながらの記事となります。

絵画療法「ライフシンボル」における位置情報の意味

前回の記事「こころを癒す絵画療法『ライフシンボル』」でも描きましたが、この9マス図にある惑星名は、
松村潔流西洋占星術を学んだことのない方は、無視して支障ありません

絵画を縦3本の大きな柱に分割して解釈する

この絵画療法の解釈としては、全体を3×3の9マスで分析していくのですが、
その前にまずはざっくりと、縦3領域つまり向かって右・真ん中・左に分けて、それぞれの領域に描かれている内容を見ていき、次第に細分化していく、という流れになります。

では以下、全体像から次第に各部へ、という流れでご説明していきますね。

全体像から説明すると、「真ん中の柱」は自己を表しますが、
その中でも、特に中心領域である6番は自己の中心
普段、自分で自分と認識している部分、いわゆる「自我」の部分と考えてください。

それが画面の下方向に行けば行くほど(「9」)、
より具体的、肉体的、個別的になります。

そして画面の上方向(「3」)に行けば行くほど、
より抽象的、精神的、全体的になります。

「抽象的、精神的、全体的」とは、つまり
概念的だったり、「人類共通」「世界全体」での視点につながることです。

例えば健康というテーマなら、
9に近づけばそれだけ個別の身体症状になりやすいとか、
体の中でも特に下肢(脚、脚)に焦点がくる、などです。

6だと個別的だが思考の葛藤からくる悩みなどですし、
3方向に行けばいくほど、より大きな集団単位――
例えば国、大陸、地球、宇宙・・・と、
カテゴリーが広がっていきます。

対人関係なら、9方向へいくほど小さい範囲の人間関係
例えば自分の家族等との関係ですし、

3方向へ行くほど血縁も地縁も、時間の流れさえも超えた
「人類」全体としての課題となり、
戦争や人種差別など、歴史的なテーマが含まれます。

このことをベースに理解していただいた上で、
その次の段階は絵画の左右の意味の違いに入って行きましょう。

◆ ◆ ◆

真ん中の柱(3,6,9番)

まず図の中心線(柱)にあたる領域である、3、6、9番についてです。

<9番領域>

真ん中の柱のうち、最も下辺にあたる9番領域は
最も具体的、個別的、原始的、動物的といえる領域です。

進化の過程でいえば野生動物時代。
個人の発達段階では赤ん坊から小学校に上がる頃までの時期にあたります。

つまり良くも悪くも自己中心的で、
まだ他の人の視点に立つことはできず、
自分の快不快によって反射的に反応するレベル。
社会性はほとんどありません。

しかしその分、動物としての生命エネルギーは力強く、
後先考えずに「今」を生きている状態です。

<6番領域>

いわゆる「自我」領域であり、
「これが私」だと自覚している部分、顕在意識部分です。

わかりやすい社会的役割、例えば
・A社の会社員である
・B家の主である
・C子の母親である

といったラベルが見えやすいため、
ともすればその「ラベル=私」と思い込んでいる人も多数

真の自分とはそうした社会的役割とは異なるものであり、
自身の内面から湧き上がる感覚/感情/方針(哲学、価値観ともいえる)
にしたがって「自己」を改めて形成していく時期を経なければなりません。

これを何となくやり過ごして、課題に取り組まずにいると、
早ければ29歳ころから36歳ころ(社会人数年目の危機)
遅くとも40代(中年の危機)としての試練の時を経験するでしょう。

つまり「私って何者?」という混乱(=アイデンティティの危機)
に見舞われることになります。

内容は人によって違いますが、

・重大な病気になる
・仕事など主な社会的役割を失う
・家族との離別(子供の巣立ちを含む)や死別

といった大きなテーマに直面せざるを得なくなることが
きっかけになる人が多いでしょう。

<3番領域>

3番領域の中でも、画面の天辺(てっぺん)に近づけば近づくほど、
より抽象的、概念的、全体的領域となります。

6番領域真っ最中ののイメージとは
社会人数年目までの時期。

自分一人のことだけ、上司から指示されたことだけ
やっていれば良い、それで評価される、
といったポジションでした。

しかし徐々に3番領域に入ってくると
「主任」「マネージャー」などとして
まだ現場ながら、最初の部下を持ち、
先輩として指導助言をしなくてはならなくなる時期。

また自分個人だけでなく、
自分の関わるグループ(部署など)としての
成果や成長を考えて言動しなくてはなりません。

さらに3方向に進んでいくと、会社なら
部長~役員~社長など、幹部クラスになるので
会社全体、ひいては国や地域、場合によっては
世界全体への影響まで考える必要のある立場になります。

わかりやすいイメージでいうと、
アップルやアマゾン、ユニクロやソフトバンクなど
誰もが知っていて世界に製品やサービスが行き渡り、
社会的責任の重大な企業などです。

もちろん、一般国民で考えるともっとずっと小規模にはなるでしょうが、
「自分の本当にやりたいこと(ライフワーク)を発掘し、
磨いて注力し、自分とつながる人たちに影響を与えて貢献する」
という段階が、ここにあたります。

さらには自分の世代に留まらず、
後世にも利益を与え続けるような製品やサービスの開発・提供を行なう、
そのための長く続くシステムを作っていく、
というのもここの領域になります。

◆ ◆ ◆


向かって右側の柱(1、4、7番)

ここかからは、向かって右側の柱の領域についてご説明します。

画面の下辺に近づくほど具体的、個別的、私的
画面の天辺(てっぺん)に近づくほど抽象的、概念的、全体的、公的(社会的)

というのは、真ん中の柱と同様の原則です。

その上で、向かって「右側の柱」の意味するものは
「他者との関係性」
なので、その意味付けの中で理解するとわかりやすいです。

<7番領域>

ここは画面の右下であり、したがって
最も小規模で私的で個別的な、他者との交流パターンを表します。

典型的には家族や親友、恋人、気心の知れた仲間たちとの関係性。

また、人以外のものとの関わり、例えば

・ペットなど動物、好きで育てている植物
・趣味のこと
・好きで学んでいる知識、勉強、技術

といったものも、この領域に含まれます。

あと、

・美味しいものを食べにいく
・心地よいエステを受ける

といった、快感目的の行動も、
この領域のこととなります。

<4番領域>

ここは7番よりも公的、社会的な他者との関係性を表す領域です。
典型的なものは

・会社の人間関係
・町内会、PTA、広く浅い親戚づきあい
・各種業者との関わり

など。

これらは本能的、感覚的(快、不快)なものが直接の動機ではない分、
あなたが「必要最低限、求められたことだけこなしておけばいいや」
と思うならばそのレベルが維持されるでしょうし、

自発的に周りのため、そして自己成長のために日々工夫したり、勉強したり、
失敗してもそこから学び成長しようと心がけるならば、
それに応じた成長と発展をとげる領域です。

よく偉人の伝記などでは見られるパターンですが、
最初に与えられた条件(就業先で恵まれない環境だったなど)でも、
その中で自分なりに一生懸命考え工夫した結果、
同僚や先輩をも上回る成果を上げて出世していった、といったことが発揮され得る領域です。

また、社会人数年目までは「上司の指示通りに、振られた業務だけしていればOK」ですが、
それ以降は徐々に、後進育成とか、マネージメント業務とか、業務の流れの改善など、中間管理職的視点も必要になってきます。

したがって対人関係も、素の自分の価値観や好みとはちょっと距離を置いて
会社の方針にしたがって部下を指導する、といった役割もこなさねばなりません。

こうした自発性と、「個人」「現場」を超えた視点を身に着けた上での他者との関係性となります。

<1番領域>

この領域になると、「個人」はもちろん、「部署」などの組織も超えた視点となってきます。

会社の例でいえば、最も小規模な単位でも社長の視点レベル
さらにはその企業の属する業界全体、属する国全体、地域(例 アジア地域)全体、最終的には地球全体~宇宙全体との関わり、という領域です。

よく、大成功した大きな企業、しかも長く世の中に貢献を続けている企業の社長が結構「スピリチュアル」な著書を書いたり、
また「引き寄せの法則」「運命(運気)の流れに乗る」「毎日瞑想している」
などと公言しているのを見聞されることがあると思いますが、
それは彼らが、この1番領域の意識状態に達しているからです。
いわゆる「フロー」の意識状態です。

この領域は、「直感」「虫の知らせ」といった、微妙で「感じる」しかできないデリケートなもの、
分析的思考が出す結論とは異なる原理で動いており、
「論理的思考」「理性」を重んじる価値観の人からは危なっかしく見えるでしょうが、

実際には論理思考ではうかがい知ることも予知することもできないような大きな力が働き
最終的により良い、結果を手にすることができる、大きな力が作用するのです。

◆ ◆ ◆


向かって左側の柱(2,5,8)

今回は絵画療法「ライフシンボル」における「位置の意味」その3として、
向かって左側の柱の領域についてご説明します。

画面の下辺に近づくほど具体的、個別的、私的。
画面の天辺(てっぺん)に近づくほど抽象的、概念的、全体的、公的(社会的)

というのは、真ん中及び右側の柱と同様の原則です。

今回のテーマ「向かって左側の柱」の意味するものは
「自己の内面状態」
なので、その意味づけの中で理解すると良いでしょう。

<8番領域>

ここは画面の左下領域であり、その意味するものは
自己の内面領域のうち、
最も身近で具体的な思考・知識・スキル(技術)の分野です。

たとえば基礎的・入門的知識の学習、修得。
人生で誰もが経験することとして典型的なのは
小学校での読み書きや計算といった基本的知識とスキルの修得。

ただしこの領域を使い続ければその分、成長していきますので、
当然、知識や技術のレベルも発展・上達し、次第に専門レベルになっていきます。

なので子供時代の勉強から大学・大学院、専門分野の知識や技術の修得全般を網羅しています。

<5番領域>

ここは「自己の意志へのこだわり」と表現することができます。

つまり、自分が拠って(よって)立つ(根拠とする)
価値観、思想、哲学と、それらに基づく発言、行動パターンです。

ここがしっかりしていないと、周囲の人間や環境、
社会的・文化的基準に圧倒され、流されてしまいます。

昔から欧米人に比べ、日本人は「村、町内会」「学校」「会社」「親戚」など集団的価値観に押されがちで、真の自己主張ができにくい人が多いことが指摘されてきました。

インターネット・SNSが浸透した現代ではそのバリエーションともいえる、
以下のような人たちが増えています。

・他人にどう見られているか気になる
・その場の雰囲気を壊したくなくて、本心とは違う意見に従ってしまう
・失敗イコール悪だ、人生の汚点だ、負けだ、という考え方に支配され、身動きが取れなくなっている
・仲間はずれが怖い、だから本音をいわない表面だけのつきあいの
多数の「友達」とつながっていると安心する

これでは主体としての自分の意思も、感性も、価値観も重要視できないので、
その結果

「自分が何をしたいのか、何を好きなのかわからない」
「何のために生きているのかわからない」
「とにかく、他人がこわい」

という、幸せ感を感じられないそれどころか現実感さえも薄れ、
生きているのも苦痛と感じている若者が増えています。

<2番領域>

ここは精神的独立性、オリジナリティーを表す領域です。

決められたことをただ学んで自分のものにするだけでなく、
無関係とされていた複数のものを組み合わせて別のものにしたり、
それまでなかったものを思いついて形(理論や製品など)にします。

また、社会の「決まりごと」すなわち規則や法律、道徳にさえも
疑問を呈して、独自の価値観に基づいて言動するので、
「変人」「ならず者」「アウトサイダー」
として集団から排斥されがちになりますが、
本人的には「余計な集団的縛りから開放されて、ああよかった、自由になれた」
と感じることが多いです。

自分の専門的知識や技術で独立して生きていく人は
ここに強いエネルギーがありますし、強める必要もあります。

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。