意図的にリラックスできる人ほど、生産性が高い

日本社会が経済的発展期で、物を大量生産し大量販売するのが主の時代には国民は
「一糸乱れず、同じように、指示された通りに行動する」
のが最も生産性が高く、したがって個人の意見とか、例外とか、思いついた発想を注進するなどというのは「僭越」「傲慢」であり、一般社員がしてはいけないこと、という雰囲気でした。

しかし戦後の高度成長期が終わり、バブル経済も崩壊して30年近く経った現在、この国が発展していき、かつ各国民も充実して生きるためには、その価値観は全く通用しなくなってきています。

(いまだに「大企業の正社員や公務員になったら一生安泰」という両親の価値観を信じ、しかし日々の自分の生活感覚と合わずに違和感を感じている若者が多いですが・・・。)

代わりに必要になってくるのは藤原和博氏(『10年後、君に仕事はあるのか?』等の著者)によると

・「みんな一緒」から「個別性」
・一生に1つのキャリア(富士山型)から、複数の重なり合い、移行していくキャリア(連山型)

となります。

そしてマルチキャリアを形成し継続していくためには、
「自分が本当のところ、何をやりたいのか?
何をしているとき、自分が最も充実感を感じるのか?」
がわからないと、
進むべき方向性が見えないまま時間だけ過ぎてしまう、ということになりかねません。

で、現代の多くの人たちが感じる悩みの代表的なものが
「自分が何を好きなのか、わからない」
といったこと。

そうなった背景として、幼少期から親が子供の意思に先回りしてあれこれ用意してしまい(つまりレールを敷いてしまい)、子供本人が試行錯誤したり、失敗から学ぶ、という貴重な経験を取り上げてしまったことからくることがほとんどです。

実際には
「自分の感性、感覚、直感に基づいて選ぶ」
「選んだ結果がまずかった場合にもそれを次の行動への学びとして活かす」
という、一つ一つのプロセス自体に価値があるのに、親が

「『正しい』選択をしなければならない。『失敗』は悪いことだ」
とばかり、ちょっとした「失敗経験」を子供にさせてやらないと
子供は「失敗しても、その後に対処すれば、たいがいは何とかなるものだ」という感覚(人生への、ある種の信頼感)を養えないので、わずかな失敗も過剰に恐怖し、何にもチャレンジできない、行動してみることもできない、という、現代に非常に多い人たちのパターンとなります。

しかし、今この文章を読んでいるあなたが成人ならば、
「望ましくない親に育てられたから」
といって、親や生育歴を恨んでも仕方ありません。

気づいた時点で、今後は自分で自分を「育て治す」責任があるし、またその自由もあるのです。

ではどうすれば、自分を肯定し、癒やし、本来の自分の感性を再び感じられるようになるのか?ですが、これは
「毎日の生活の中で最低1回、できれば複数回、数分以上のリラックスタイムを意識的に設けること」
となります。

ここ数十年の研究で、人間の脳が最も生産性が高められるのは
「リラックスし、脳波が少なくともアルファ波、できればシータ波レベルにまでゆったりすること」
ということがわかってきています。

アルファ波、シータ波自体についてはご自身で検索していただきたいのですが、
要するに、眠らない程度にリラックスできたほうが、発想力・気づき・企画力・判断力が向上し、気分も良くなり、その結果行動力も増すので、毎日意識してリラックスのための時間を取る必要がある、ということです。

典型的なのは入浴中。
その他、トイレにいる時とか、歩いているとき、ぼんやり音楽を聴いているとき、運動をしているときも、適度にリラックスしやすいでしょう。

逆に、少しでもスキマ時間ができるとすぐにスマホを取り出して画面を見ていては、ゆったりと深呼吸をしたり、なんとなく考え事をしてい思考を遊ばせたり、五感の感覚に意識を向けたりができないで終わるので、
こうした生活習慣になっている人(現代人の多くでしょう)はいつも追い立てられたような気分でイライラ・せかせかしており、心に余裕がなく、したがって発想力も生産性も低いままになりがちです。

まずは毎日、数分間から、意識してリラックスタイムを確保しましょう。

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。