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マインドフルネスにお勧めの書籍一覧
「アクセプタンス・アンド・コミットメントセラピー(ACT)」
に基づき、読者が自分で自分の内面を変えていけるように設計された本。
・苦痛から逃れようとすること
・幸福をゲットしようとすること
自体がかえって苦痛を生じ、持続させてしまう原理を説明し、
対処法を解説しています。
だから相手がそれを直すべきだ」
と思っている限り、あなたの苦痛は減りません。
対人関係は相互関係であり、関係性を改善したいなら、
まずあなたが変わる必要があります。
前述「ACT」でそれを行なう方法を述べています。
ストレスでつぶれてしまう人は自分の欠点や失敗にフォーカスし、
自分を責め、むち打ちます。
これにより自分の気が引き締まって次回は同じ失敗をしないようになるとか、成長すると思っています。
しかし実際には逆効果で、自己批判ばかりしている人はやる気がなくなるので改善のための行動をしなくなり、自分を責めたストレスで注意力や認知力も低下するので生産性が落ち、ますます失敗しやすくなることが、研究でわかっています。つまり自己批判は逆効果なのです。
その正反対、すなわち自分への思いやりと共感こそが、心を安定させ、成長と改善を促進します。
本書ではそのやり方を、ワークブック形式で一歩ずつ教えてくれています。
マインドフルネスの意識状態へ誘導する音声ガイドのダウンロードURL つきです。
腰を据えて(8週間)学びながら身につけていくためのワークブック。
さまざまに種類のあるマインドフルネス瞑想について、音声で誘導してくれるCDつきなので、瞑想初心者にもなじみやすいでしょう。
摂食障害、特に過食症では(お酒やタバコ、ギャンブル等と同じように)食べることで心の中の苦痛から目をそらし、
それによってストレス発散している状態ですが、
この方法では効果は一時的・限定的です。
またストレスそのものと向き合って自分なりに納得できる形で対処できていないのでストレスはずっと続きますし、過食・過食嘔吐・拒食など不健全な習慣を続けていると自身の健康を害するだけでなく、不適切な対人関係も改善しないままですし、社会適応(勉学、就労)にも支障をきたしますので生活に困窮することになりかねません。
過食をする人は食べ物を口に詰め込むことと体重は気にしますが、
食べている最中は決して食事に意識を向けておらず、
頭の中は不安思考ばかりが渦巻いている状態です。
本書では、不健全になっている「食べるという行為」に
改めて意識を向け、
「マインドフルに食べる」とはどういうことかを伝え、
具体的なやりかたを教えています。
食べること自体に集中すると、
その間、不安思考は減るのでメンタルが安定します。
その結果、食べ過ぎることが少なくなるので体重も減り、
自然な形でのダイエットにもなります。
強迫性障害の治療法は、暴露反応妨害法が基本です。
しかし同時に、強迫性不安についての考え方(認知のゆがみ)を修正する「認知療法」的要素も必要です。
そして認知療法もマインドフルネスを併用することでより効果が高まることも研究で知られるようになってきました。
そこで本書の登場です。暴露反応妨害法では
「強迫性不安が湧いてきた時に、反射的にすぐ確認しない」
というミッションがあるのですが、せっかく行動を止めていても
頭の中でさっきの状況を思い出して検証していたのでは
これも「頭の中での強迫行動」になってしまい、効果が出ません。
そこで、不安にかられながらも行動せず待つ間に、以下のことを行なうようにと、本書では助言しています。
・全く別の、できれば楽しいことを考える(過去の楽しかった思い出でも良いし、今後そうなったらいいなあと思う楽しいことでも良い)。
・今自分が感じている、「確認したい」という衝動や不完全な感じを
変えようとするのではなく、あえてそのままの状態を観察する。
・自分の呼吸や身体の感覚、周囲から聞こえてくる音などに意識を集中する。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)、いわゆる「トラウマ」のため日常生活を送ることも困難になってしまっている人に、マインドフルネスの手法を組み合わせた治療法。
マインドフルネスを組み入れることで、フラッシュバックを起こしにくくしながらトラウマ記憶と適切な距離を置いて生活できるよう、改善していきやすくなります。
残念ながらMB-POTT を実施できるセラピストはまだほとんどおらず、
本書も治療家向けの専門書ですが、どんな視点と手法でPTSD 患者さんを治療していくかの詳しい説明が載っていますので、関心のある方はご参照。
タイトルに「さとり」とありますが、
スピリチュアルっぽい本ではありません。
思考(自我)のせいで意識が過去または未来にばかりさまよい、
「今ここ」という、幸福感の源泉から離れてしまっている結果、
それが悩み苦しみを生んでいるということを、詳しく述べています。
つまりマインドフルネスこそが、
心の安定や充実感、幸福感を得る源なのです。
それは原題”The Power of NOW”(「今」の力)に象徴されています。
ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。
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※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。
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