夢見を良くする方法

よく患者さん方と話していて

「最近、一晩に何度も夢を見るから、深く眠れていないと思うんです」
「なぜかわからないけど、悪夢を見るんです。
(現在自宅療養していて)これから復職に向けて、やる気が回復してきていいなと思っていたのに、
ダメ出しされるような夢を見たんで、復職はまだ無理、ということでしょうか」

などと、相談を受けることがあります。

こうした不安や疑問は、人の意識や心理のありようや、
夢の性質を知らないことからくるものなので、
まずはその辺りの基礎的な知識をつけてもらうように助言します。

まず、人は誰でも毎晩、3つ~5つ、夢を見ます
(睡眠時間の長さにもよりますが)。
それは睡眠のサイクルがおよそ90分であり、
このサイクルにつき原則1回、何か夢を見ているのです。

ただ、ほとんどの人は、朝目が覚めた時には夢を忘れています。
覚えているとしても、(3~5個見たうちの)最後の1個について
断片的な印象を覚えているだけ、というのが最も多いパターンです。

しかも起き上がって何か始めてしまえば、
あっというまに跡形もなく消えてしまうことがほとんどです。

このため、自覚的印象としては「夢など見なかった」
と認識しているに過ぎません。

 

夢の役割として、古くは古代人のように、
「神様(ご先祖、守護霊、死者e.t.c. )からのメッセージだ」
というのもから始まり、

フロイトやユングの頃からは深層心理的な意味付けが
いろいろと推測されてきました。

一方では
「夢は睡眠中の脳の活動で分泌される脳内ホルモンの影響で
副次的に出てくる現象に過ぎず、特別な心理的意味などない」
と主張する、一部の脳科学者・生物学者もいます。

しかしここ数十年の脳科学と心理学の研究から、
脳は眠っている(つまり、外部情報から遮断されている)
時にこそできる活動があり、それは

・覚醒時に経験した情報を整理し、
その重要度に応じて保存場所や保存期間などを決めている。
つまり記憶の整理保存、学習の定着をしている。

寝る2時間前以降は、直前になればなるほど、
そこで入れた情報や考えたこと、感じた感情は
より「重要」なものとして脳に受け止められ、
優先事項である」として、繰り返し睡眠中も再生される。

という性質があります。

つまり、就寝前の2時間に何を見聞し、何を考え感じるかで
睡眠の質や、睡眠中にどんな夢体験をするかも変わってくる

ということです。

だからもしもあなたが、日中はもちろん、床に就いてからも
過去への後悔をしたり、「思い出し怒り」にふけったり、

「本当に復職できるだろうか」
「またあの人にいじわるされるのでないか」
などと考え続けているならば、

当然の結果として
それを反映した、怖い、追い詰めらるような夢を
見る確率が高まるわけです。

逆に、こうした脳/心の性質を上手く活用して、
就寝前にはリラックスできたり、好きで楽しいことを
する時間に当てるようにする
と、
寝付きも良くなるし、睡眠も深まりやすく、見る夢も楽しいか、
少なくともニュートラルなものの割合が増えていくことでしょう。

ただ、現代人は忙しいので、就寝前2時間を
丸々リラックス時間に当てるのは難しいかもしれません。

その場合でも、せめて20~5分でも、就寝直前は意図的に
仕事や心配事からは離れ、好きなことをやったり、
好みの音楽や映像を見る時間にしたり、
ボディケアやマッサージ、ストレッチといった
緩やかでアナログな活動をしてから就寝するようにしましょう。

活字を読み慣れている人なら、(紙の)本で
ほんわかしたショートショートストーリーを読んだり、
絵本を眺めたりするのも良いでしょう。
もちろん、アロマオイルやお香などをかぐのも良いですね。

逆に避けるべきは、デジタル刺激。
代表的なものはスマホやPCです。
読書とはいえ、電子書籍も画面が発光するので
脳神経を興奮させてしまいますから、夜は止めておきましょう。

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。