認知症予防にも「自己暗示」が効く

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前回(「運が良い」人の脳科学的理由)の続きです。

テレビ番組「教えてガッカイ」では、以下の研究も紹介されていました。

ハーバード大の実験では、

30年前の自分になりきって
1か月、何人かで共同生活させたところ
実際に血流量やホルモン分泌量が増え、その結果

・柔軟性(前屈運動で測定)
・敏捷性(座位、下肢の素早い開閉往復運動回数で測定)
・筋力(握力)
・視力
・聴力
などが実際に若返ったのです。

番組ではその簡易版として、70歳代の
男性8人程度を2泊3日共同生活させて実験。

30年前といえば、現役バリバリの
働き盛り。

当時の会社の制服や、背広などを着、
30年前の自分の顔写真を拡大印刷したものを
首から下げ、

・当時の自分になりきって
・現在形で話す

ことを課しました。

例えば部下や、生徒(教員の場合)に
当時話していたようなことを現在進行形のようにしてあたかも今日この場で体験しているかのようにしゃべっていると、

徐々にそれが板につき、
だんだん気分・表情・声の張り・仕草も当時のようになっていき始めたのです。

たった3日間でも、
・柔軟性(前屈運動で測定)
・敏捷性(座位、下肢の素早い開閉往復運動回数で測定)
・筋力(握力)

については実際に数値が1~3歳若返ったそうです。

1か月続けたらさらに違いが出たでしょうし、
こうしたスタンスを自分なりに工夫して、年単位実行したら・・・
当然、さまざまな生活習慣病の発症や進行の度合いも、大きな違いが出てくることでしょう。

3日間の実験の参加者の一人が
初日の夜、床に就く段になり
「いや~、疲れたね。
気を張ったからね」
といえば、他の人たちも
「最近、緊張する場面がないからねー」。

そうなんです。

緊張しすぎが続くのも
コルチゾールが分泌され過ぎて身体に悪いですが、

定年退職後の人とか、
何年も不登校になり引きこもっている人は、
緊張とリラックスの適切なメリハリがなくなります。

そうすると筋力も落ちるし、
気分もダラッとして却って
落ちこみや不安を抱えやすくなります。

また、適度な緊張という刺激がないと、
運動しない人の筋力が落ちるのと同様、
脳も「なまる」のです。

その結果、記憶力が落ちたり、
集中力が保てなくなったり、
些細なストレスにも耐えられなく
なってしまいます。

つまりこれは、認知症発症リスクが
高まっている状態ともいえますよね。

逆に

「自分は若い!」「自分はできる!」

と持続的に思っていると本当に身体がそう反応しますので、誰でも無料でできる若返り(アンチエイジング)法になります。

やらないのはもったいないですよね!

ぜひ今日から実行しませんか?

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。