青色系統の、いわゆる寒色系の色は
・冷静さ
・感情よりも理論、理性重視
・分析力
・知識、言語
といった要素を意味します。
細かくは、青色、水色(空色)、紺色、紫色・・・などで少しずつ意味が異なってきますが、ここでは代表として青色の性質をもう少し詳しく述べましょう。
青は感情よりも知識や論理、分析力優先なので、
何かを判断し結論をくだすためには多くの知識やデータ、意見をまず収集し、比較検討しようとします。
その間の感情状態は概して穏やか、冷静沈着。
なので青色系統の色は、昼間の活動――つまり勉強や頭脳労働をする時に向いた色です。
したがってオフィスや書斎、教室、勉強部屋などの壁紙の色に適しています。
電灯なら青色がかった白色、蛍光灯でよくある「昼光色」などが適しているといえます。
また青色系統が「寒色系」といわれるように、心理的に温度が低め、つまり「涼しい、ひんやりする、冷たい」といった感覚を誘発するので、初夏から秋口のファッションでは、寒色系等の色の服やカバン、バッグや靴、その他の小物やアクセサリーが増える傾向にありますね。
また、より青色の割合が少ない水色(空色)は青の意味合いがその分弱まり、
・広く浅い知識/情報/言語
・初等教育
・入門編
といった意味が強く、
逆に、青色が強まった紺色は
・より専門的知識。中級~上級レベルの知識、スキル
を意味します。
また青色が濃いほど、その分野の価値観(知識体系)への従順さを示します。
学生服やスーツ、各種ユニフォームで紺色系統が多い理由の1つに、こうした「既に上の者が定めた価値や行動基準に従順に従い、守る」という色の意味が、無意識的に反映されていると考えられます。
以前カウンセリングをしていたある女性クライアントさんは、
服装や小物はもちろん、絵画療法をした際にも
全て青色系統で塗り尽くしていました。
お話をうかがうと両親から共感された記憶がなく、
いつも距離感を感じていて寒々としており、
それゆえに他人に対しても信頼感が持てず常に身構えている状態。
それでも人としてなんとか自分を認めたいあまり、(無意識的な心理作用の結果)自分を過剰に「すごい人物だ」と思うようになっていました。
特に「自分は美人だ、周りにいる男性みんなから注目され、称賛され、誘惑される」と感じるようになっていました。
ただし心の深い所では自己不信感が強いため、
誰と関わっても長続きしません。
このような人は、気長で継続的な心理カウンセリングが必要なのですが、
でもカウンセリングで自身の本心(自分は価値がないと感じる)に直面するのが怖すぎて、大抵は早々にカウンセリングから離脱してしまいます。
残念なことです。
そういう人がせめて少しずつでも自分で自分を癒やしていくためには、
色の効果を使うのも一法ですね。
青系統ばかり使い、暖色系を嫌う人は自他への愛情関係や、
そこに伴う深いつながりを恐れるので、まずは少しずつ
暖色系等を使い慣れることから始めると良いでしょう。
以前ヒプノセラピーをしていた別のある女性クライアントさんも、
最初は青色系統ばかりを好み、暖色系特にピンク色などは
「重い、ねちっこい、絡み合う感じが嫌」といっておられたのですが、
セラピーが進み、自身の女性性を受け入れられるようになると、
ピンクやオレンジ系統を身につけることが増えていきました。
好んでいたパワーストーンも、最初はラピスラズリなどの濃い青色だったのですが、最後の方ではローズクオーツのブレスレットとネックレス・・・と、
ローズクオーツを特に好むようになっておられました(それもおそらくは移行段階で、その後は多分、暖色系と寒色系を適度にバランス良く使えるようになるでしょう)。
あなたも、もしも苦手な色があるなら、少しずつそこに近づいけた色を身近に使うことでなじんでいくと良いでしょうね。
一挙に暖色にいくのが抵抗が強い場合には、中間のステップを踏むと良いと思います。
例えば、青からいったん緑、黄緑、黄色、そしてオレンジ、ピンク、赤へと。
服、小物、パワーストーンe.t.c. 、いろいろと試して、その度に感覚を味わってみてくださいね。
ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。
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※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。
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