モノトーン(白、黒)は「光と闇」を表す

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こんにちは、ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

今回の記事では、ほかの色とは別格な特殊性をもつ「白」と「黒」の性質と、
その性質を生活に上手く取り入れる方法について、解説します。

モノトーン(白、黒)は「光と闇」を表す

いわゆるモノトーンは、他の様々な色とはかなり違う性質を持ちます。

光のスペクトラム(波長によって少しずつ色が変わっていく帯。例えば虹や、プリズムを通して現れる複数の色)において、すべての色が分かれる前の色は白、もしくはまばゆい無色透明といえます。

一方で、絵の具の全ての色を混ぜると黒になります。

これらはそれぞれ物理学的、化学的特性の違いによるものですが、

いずれにしろ、白も黒も「全ての根源であり、また全てを合わせた結果生じる色」ということができます。

では、それぞれの色の性質について述べましょう。

白の意味:①清廉潔白 ②背景や基礎。悪く出ると「容赦のなさ」

白がどんな状況で使われるかを考えると、その基本的な意味がわかります。

典型的なのは、以下の意味です。

・ウェディングドレス、医療関係者の白衣など「無垢」「清潔」「聖なるもの」という意味

・白紙など、そこに文字や絵等をかく「背景、基礎」となるもの

・「漂白」「白紙に戻す」などの表現に見られるような「浄化、リセット、みそぎ」といった意味

このため全ての色の中で白は最も「軽い」(スピリチュアルな表現なら「最も波動が高い」)色で、清廉潔白

一点の後ろ暗さもためらいもありません。

しかしそれは別の観点からいうと価値観が一方的で寛容性がなく、相手の個別の事情や痛みは考慮しないし想像もできない、という立ち位置です。

青春期の若者が極端な理想主義に燃えたり、異性の存在に目覚めたばかりの乙女が初恋やプラトニック・ラブ(最近の若者にはもう通じないでしょうかね?要は、肉体関係をを伴わない、精神的なつながりだけの恋愛のことです)こそが至高の、理想的な愛だと思う心のありようです。

つまり一点の曇りもなくて良いということは、少しでも不純物が混じると「白」の価値観を維持できなくなるので、「不純」なものを嫌い、憎み、遠ざけようとします。

そして上手く排斥できなかった場合には、不純さへの耐性がないので、あっというまに崩壊します。

その意味で、とても脆いとも言えるのです。

中国古典のことわざで「水清ければ魚棲まず」というのがありますが、あまりにも清廉や潔癖さを強要される環境では、ほとんどの人はしんどくて生きて生きづらいのです。

黒の意味:①全てを包み込む ②とらわれ、脱出しづらくなることも

黒はスペクトラムのもう一方の端に位置する色で、白の光に対して、黒は闇

白は浄化の光で全てを照らし、同時にのみ込もうとしますが、黒は闇の力で全てを包み込みます。

たとえあなたが過去にどんな経験があり、傷ついているとしても、黒の闇はその傷ごと受け止め、受け入れてくれるのです。

その意味で、黒は(白とは別の意味で)癒しの力があるといえます。

ただし、スペクトラムの端ということは、やはり極端。

イメージ的にも波動的にも、色の中で最も「重く」、そこばかりに長く止まると他の世界に自由に出入りしにくくなりがちです。

ちょうど、任侠の世界に入るとなかなか「足抜け」出来ないように、

あるいは宇宙において、ブラックホールに捕まった物は
――光さえも――出て来れなくなるように、です。

白と黒の上手な活用法

このように白も黒も非常に強い色なので、
そればかり使うのではなく、使用面積を大きくし過ぎないようにしたり、
他の色と組み合わせたりする
のを基本にするのが良いでしょう。

白や黒を背景にすると、他の色はわすかな量でも目立ち、引き立ちます。

白も黒も、その時々の自分の感覚/感性に応じて自由に取り入れる…。

この世に普通に生きる私たちがストレスに強くなり、様々な制限のある中でそれなりに充実感を持って生きていくためには「清濁合わせのむ」したたかさが必要なのですから。

「闇の力」を使って潜在能力活性化

(2020年12月9日追記)
光と闇ということからの関連で、認知力や心理面での影響を示す
興味深い情報がありましたので、追加でシェアします。

理論物理学者でありながらスピリチュアル大好きという
非常に面白い、保江邦夫という方がおられます。

天皇家やコロナの真実といった、かなり衝撃的な内容の
講話の内容を、You Tube で多数発表していますが、
今回は人間の、一見超能力的だが実際には本能的に持っている
能力の開発法を述べており非常に興味深かったので
概要を少しお話しします。

ブームが去ってからもう30年くらい経ちますが、
「1/Fのゆらぎ」というものがあることがわかり、
一時期は広告や、家電にまでそれを取り入れた物が
販売されたりしていました。

1/Fのゆらぎ」とは何かというと、
自然の音や光、風や水の流れといったものには、
変則的だがある範囲のなかで周期的に繰り返す、
というリズムがある、ということです。

わかりやすいのは音で、海の波の音、川のせせらぎ、
木の枝のこすれる音、風などです。
そして見えるものとして代表的なものは炎のゆらぎです。

このため昔から精神的な修行をする人はロウソクなどの炎を見つめて
集中することで、頭の中の雑念から離れる訓練にしていました。

さらに遡れば大昔の人類が焚き火の周りに集まり、
また現代でもキャンプファイヤーを見ていると
なんとなくくつろいだり、ポロッと本音を語ったり
しやすくなるも、こうした炎の1/F ゆらぎからくる
リラックス効果によるものといえるでしょう。

ところで、人間の五感のうち、9割以上は視覚によるものです。
視力を突然失ったり、真の闇に入れられると
一歩を踏み出すのさえ怖くなり、身動きできなくなるでしょう。

このように視覚を使えなくすることで他の感覚を研ぎ澄ます、
という訓練法は、武術の「闇稽古」などで一部の人は体験しています。

これは空手の人が言っていたことですが、真っ暗闇のなかで
何時間にも渡り師匠に蹴られ続けていると、そのうち
相手の動きが気配としてわかるようになるそうです。

また、全盲の人たちのサッカーチームと健常者のチームが
ある日、親善試合をしたところ、なんと健常者のほうが
ボロ負けしてしまったそうです。

しかも全盲の選手たちは、自分が防御や攻撃のために
健常者たちが複数で取り囲んでも、誰の身体にも触れることなく
素早くすり抜け、見えないはずのゴールに向けて
正確にキックするそうです。

現代人は普段の生活で真っ暗闇で過ごすわけにはいかないですが、
ロウソクの光だけで夜を過ごす、というのを何ヶ月も続けていると
それでも十分に潜在能力が開発されるそうです。

つまり、普段は視覚ばかりに頼っていたのを、必要に迫られて
聴覚・触覚・嗅覚などをフル活用するようにしていると、
これらの感覚はより「右脳的」つまり直感力を活性化するので、
本能的な「カン」が冴えてくるのでしょう。

わかりやすい例でいえば、欧米のディナーでの照明です。
全て間接照明で、テーブルの上にはロウソクだけ。

 こうこうと明るい照明に慣れている日本人には
最初は暗すぎると感じるのですが、そのうち、
視界の明るさや広さが制限されるぶん、食事そのものからくる
味や香りに敏感になり、食事をよりしっかりと味わえるようになります。

そして先ほど述べたキャンプファイヤーと同様、
リラックスし警戒心が取れるので、自分の本音を
話しやすくなる、という効果もあるでしょう。

普段の都市生活者の暮らしでも、外出先から夜、帰宅した後は
極力ロウソクの光で過ごす、特に就寝前1時間でも良いので
ロウソクのみの光とし、スマホをはじめとするデジタル光を
断つようにすれば、それだけで寝つきも良くなるし、眠りも
深くなるでしょう。

アロマキャンドルを使えば、嗅覚への刺激も加わり、
さらにリラックス効果が出るでしょう。

夜、テレビやスマホを見ながら「ながら食い」すると
太りやすくなりますが、ロウソクの光だけだとそれがしにくくなり、
結果的にダイエットにもつながりやすいと考えられますので、
この点も活用することをお勧めします。

なお
「どうしても退屈で耐えられないから、せめて何かを読んだりしたい!」
という方は、紙の本や雑誌なら良いと思います。
その際は、ロウソクを3本くらい灯せば、読書可能な明るさになります。

もちろん火事を起こさないように、キャンドルを立てた器の下に
水を入れたカレー皿のようなものを敷くとかはしてくださいね。

また、取っ手つきの小さなグラスにロウソクを入れることで
トイレやお風呂、キッチンに行く際にも光を移動させることができます。

もちろんそうした目的のさまざまなロウソク立て――
燭台(しょくだい)」と呼ばれていますが――
こうしたものも雑貨屋さんやアロマセラピーグッズのお店で
見つけられるでしょうから、
いろいろと楽しめるように工夫してみてください。

例えばアマゾンでは、こんな燭台があります↓

 

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。