幸運な人の脳科学的理由【リラックスしており幸運に気づきやすい】

スポンサーリンク


運が良い人は、幸運に気づく力が強い

2014年12月28日 NHKテレビ特番「教えてガッカイ」にて、
幸運な人と不運な人は脳の使い方が違うこと、
したがって幸運な人はより幸運に、不運な人はより不運になっていきやすい
という研究研究結果が紹介され、大変印象的でした。

イギリス心理学会員であり、同国のハートフォードシャー大学教授のリチャード・ワイズマン博士によると、人の運の良し悪しは以下の非常に興味深い特性によって決まるそうです。

【運の良し悪しが決まる特性】

・運不運と、能力や勤勉さは無関係である

幸運な人は、幸運に気づく能力が高い

・幸運な人は基本的に物事をポジティブに解釈する(受け取る)ので、その分、リラックスして過ごしている時間が多い
→さらに幸運に気づきやすくなる

不運な人は万事ネガティブに解釈する(受け取る)ので、常に緊張状態にあり、そのせいで幸運に気づく能力が低下してしまう(後述)。

幸運な人は「不運な出来事」からも改善法を生み出すが、
 不運な人は簡単にあきらめるか、無意味な対処法(ゲンかつぎや神社参り、開運グッズを買う、お祓いをしてもらうなど)にハマる。

幸運な人は新しい体験を歓迎し、積極的に取り入れる

幸運な人は他人に対してオープンなので人脈が多く、そこからチャンスが舞い込みやすい

⬇︎

これらの特性により、幸運も不運もそれぞれに同じ人に繰り返し起こりやすい

ちなみに彼はマジシャンでもあるそうなので、人が環境や、感情面など心理学的な影響を認知面でどう受けるか(例えば急かされた環境やそれとなく暗示を受けた影響下では、ニュートラルに臨んだ時よりも判断が異なる結果になるでしょう)についても詳しそうですね。

2009年にトロント大学で行われた研究で行われた研究でも、

運が良い人はリラックスしている時間が長く
運が悪い人は不安が強いので緊張している時間が長い

ということが判明。

そしてリラックスすると
脳の「視覚野」と「海馬傍回」の血流が増して活性化
→視野が広がる→必要な情報、選択肢に気づきやすくなる
より良い選択をしやすくなる

運の悪い人はその反対で、チャンスを見逃しやすくなる。

しかも緊張によりストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が
長期間にわたり慢性的に増えている状態となり、これにより
ストレスによる健康障害、例えば各種生活習慣病(心筋梗塞、脳梗塞、がん、自己免疫性疾患、アレルギー疾患e.t.c. )に高率に罹患しやすくなり、
ますます生活の質が低下してしまう。

つまり、負のスパイラルにはまっていくわけです。

実際、例えば幸運な人は道に落ちているお金に気づいて拾う
ことが多かった
り、
ちょっとした集まりや行きずりの相手と話したことがきっかけで、
生涯の伴侶や親友等と知り合うひとが多いのです。

その逆に不運な人は誰とも話さず、気分(感情)面でも情報面でも恵まれないまま、限られた狭い選択肢の中で生きて行かざるを得なくなります。

では改善のためには、どうすれば良いのでしょうか?

ワイズマン博士の著書『運のいい人の法則』では、一人でもできるいくつかのトレーニング法が載っていますが、ここではその一部を紹介しましょう。

ちょっとした新しいことを定期的に取り入れる

ほんのささいなことからで良いのです。

例えば
・いつもと違う道や交通手段で帰る
・いつもと違う店で昼食を摂る
・書店やスーパーの普段は行かないコーナーで棚を眺めてみる
など。

普段と異なる刺激を受けること自体ももちろん有意義ですが、
「不慣れな新しいことをしても別に問題は生じない」ということを、
実体験することも大事なポイントです。

楽観性は脳機能を向上させ、最適な判断力と行動力を生む

楽観的になるためにまずは、意識して毎日複数回、リラックスする時間と手段を持ちましょう。

例えば

深呼吸3回を、起床時、朝食前、昼休み、退社前、夕食後、就職前にそれぞれ行なう(習慣化するまでは忘れてしまいがちなので、自分のスマホにリマインダーが飛んで来るよう、「毎日繰り返し」で設定してしまいましょう)

日々生きていれば、様々なことに遭遇します。

中には、災難が降りかかって来たとしか思えないこともあるでしょう。

そんな時、幸運な人は、
「この試練を経験することにも、何らかの意味があるはずだ」
「この体験から、自分は何を学んで成長できるだろうか」
といった点から見ようとします。
つまり「転んでもタダでは起きない」のです。

その反対に不運な人は、ネガティブなことが起こると
「~のせいだ」と、他人、環境、運、景気などを責めます。
そして、自分を「かわいそうな被害者」と位置づけます。

しかしこの考え方では「自己正当化」はできても、
状況の改善に必要な判断力も行動力も出てきません。

さらに、不運な人は、過去にうまくいかなかったことがあっても、
その理由を考えようとする人が少ないのです。

つまり失敗から学ぼうとする意識が低く、
その結果、同じ失敗を繰り返しがちなのです。

そしてある不運な人の例として、
何回自家用車を買っても度々事故に遭うのに、運転技術を向上させようとするのではなく、
「自分は不運な星の下に生まれたので仕方ない」と思ったり、
他人に親切にする(善行を積む)ことで不運を減らそうとするなど、
見当違いの努力をしてしまう例が書かれていました。

・・・・・・

また、中国古典のことわざで「塞翁(さいおう)が馬」というのがありますね。

もしわからない方はネット検索していただきたいのですが、要するに、出来事の良し悪しは短期的にはわからない、ということです。

「悪い」出来事も、そのおかげでより良い物事にたどり着いたり、

逆に「良い」ことがあったがゆえにお金・健康・人間関係で問題を抱えることになったりします。

なので出来事を近視眼的に見るのではなく、

「たとえ今はその理由がわからなくても、今回の経験には将来につながる意味がある」

とみなして、今できることをしましょう。

ピンチをチャンスとして受け止められる人は、本当にチャンスをつかむのです。


スポンサーリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。