パニック障害の本質的治療とは

通勤電車や閉鎖空間、あるいは大勢人がいる場所で、突然

・激しい動悸がする
・息苦しくなる
・吐き気がする
・腹痛、下痢
・めまい感、しびれ
・気が遠くなる、あるいはなりそう
・発狂するのではという恐怖

これらが襲って来て恐ろしくなり、
ホームに降りていったん休めば症状は消えていくし
いきなり救急車を呼んで病院に行った場合でも
心電図その他を取る頃には全く正常に戻っており
「異常ありません」と帰される。

でも「もし、またああなったらどうしよう」
と考えてしまい(これを「予期不安」といいます)、
以後通勤電車に乗れなくなってしまった、
というのは「パニック障害」の
典型的な症状経過です。

それでしばらく様子を見るものの、
・2~3日会社を休んでその時は良くても
出勤日になると不安が高まり、場合によっては
電車のことを考えただけでも
動悸が出始めるので欠勤してしまう

こうなってくると社会生活に
支障が出始めてきたため、初めて
心療内科外来に予約を入れて
受診することになります。

そこでパニック障害の診断を受け
薬物療法が開始となるでしょう。

症状の頻度が比較的少なく、
程度も軽めなら精神安定剤のみ、
ある程度症状が強くしかも毎日のように
起きるなら、ある種の抗うつ薬
(SSRIと呼ばれるもの)が主体となります。

確かにこれだけでもある程度症状が
コントロールできるようになり、
日常生活や社会生活に概ね戻れる
ようになる人もいます。

しかし大半の場合は薬物療法だけでなく
(※)症状への理解や付き合い方を学び、納得し
自分なりのコントロール法(心理的及び身体的な)
を身につけるようになるまでは、
一定以上の改善は望めない、というのが真実です。

また前述のように、一見薬物療法だけで
症状が落ち着いたように見えた人でも
実際には薬という対症療法表面的に
症状を抑えた(フタをした)だけなので、

より大きくプレッシャーがかかるとか
疲れるとかで症状が強まったりすると
薬では抑えきれなくなります。

またそもそも薬は、それこそお酒と同様
最初は少量でも効果を感じやすいでしょうが
数ヶ月以上も使い続けると「慣れ」てしまい
「効かなくなった。もっと増やして!」
という要望につながってきます。

しかし薬物の効果は一定以上は出ず
一方で必ず副作用があり、このため
最初から上限量が決められています

大体、2~3段階増やした後はもう
増やしようがないわけです。
でも上述(※)根本治療法を習得して
来なかった人は、ここで破綻してしまいます。

以前、ある病院の職員と共に
生活保護を受けている人の
自宅訪問をしたことがあります。

その方は最初、パニック発作に見舞われ、
でもきちんと心療内科に通わず、
その後一時は薬物療法を受けたようですが
すぐに上述のように限界が来て、でも
自身の心の内面に取り組む決意ができず

欠勤が続くようになり、
次の仕事を求めるための外出もできず
生活保護を受けて引きこもっている状態でした。

。。。。。。

別に生活保護が悪いとか
引きこもりが悪いのではなく、
「自身の内面を直視し、向き合う」
といった「根本治療」を避けていると
人生はどんどん行き詰まる、ということです。

なので、仕事や生活に支障が出るほどの
「症状」が出てしまったタイミングというのは

「それまでの生き方に無理があった、ということを
いやでもわかるように知らせてくれたサインなのだ」
と受け止め(最初は「そんなの無理やりだ、不自然だ」
と感じたとしてもかまいませんので)、

自分の考え方、価値観の何が
今回の症状を引き起こしたのか、
それを治し、再発させないためには
どう自分のあり方を変えれば良いのか
をじっくり考えましょう。

現代では一般向けの様々な良い書籍も、WEBページも
勉強に役立つ You Tube をはじめとする動画もあります。

なのでまずはご自身でしばらく時間と
労力を投入して、ご自身のメンタル改善のための
情報収集と、その情報に沿っての
自己訓練を始めましょう。

もちろん、良い心理カウンセラーを見つけることが
できれば、より効率良くあなたに合った
助言をもらえる可能性があります。

そかしその場合にも、結局は、カウンセラーからの
フィードバックをもらいつつ、自分自身に
新たな、より良い考え方・受け止め方・行動法を
訓練して身につけていくことが必須です。

。。。。。。

パニック障害の自己治療法については
今後折を見て、何回かに分けて
お伝えしていきたいと思いますが、

根本は自身の不安コントロール法であり、
それについては
過去の記事でいくつも言及していますので、
それらも参照してくださいね。

(例)
「幸運」も「不幸」も自分が発する質問次第で変えられる

メンタル不調からの職場復帰のコツ
――自宅でできる「リワーク・プログラム」

瞑想は心の「動体視力」

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。