マインドフルネス瞑想を組み合わせたことで、劇的に効果を挙げた心理療法とは

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マインドフルネスを組み込んだことでバージョンアップした、最新の心理療法を活用しよう

マインドフルネス瞑想を組み入れたことで、
劇的に効果を挙げた心理療法はいくつもあります。

というか、ストレスが複雑化・慢性化した現代では、
もはやマインドフルネスの視点抜きでは従来の心理療法が適合せず
効果不十分な場合が多々あると、臨床家たちは実感してきたので
マインドフルネスと合わせたところ、予想以上に上手くいった、
というところでしょう。

それは、以下の心理療法で効果が判明しています。


(1)マインドフルネス認知療法(MBCT)

認知療法/認知行動療法→マインドフルネス認知療法(MBCT)にすることで、
3回以上うつ病になった人たちの再発率が半減した。

(2)弁証法的行動療法(DBT)

認知療法/認知行動療法→弁証法的行動療法(DBT)にすることで、
従来は治療困難といわれていた境界性人格障害にも有効だと判明。

(3)アクセプタンス・アンド・コミットメントセラピー(ACT)

認知療法/認知行動療法→アクセプタンス・アンド・コミットメントセラピー(ACT)にすることで、従来は心理療法は不可、むしろ病状を悪化させてしまうといわれていた統合失調症の人たちにも効果を発揮し、緊急入院をしてきたような激しい状態の患者にさえ、わずか4時間のグループセッションでその後の再入院率を半減できた。

(4)マインドフルに食べる

摂食障害も、かなり治療困難なものとして臨床家に知られてきた病態だが、「マインドフルに食べる」のを実践することで過食や過食嘔吐が習慣化してしまっている人でも改善可能なことがわかってきた。

(5)トラウマへの対処法

心的外傷後ストレス障害(PTSD)、いわゆる「トラウマ」のため日常生活を送ることも困難になってしまっている人には、従来の心理療法のようにトラウマに直面させるだけでは逆効果な場合が多いことがわかってきた。

そこでマインドフルネスを効果的に併用することで心理療法中の不安を軽減し、トラウマ記憶と適切な距離を置いて共存する方法が編み出された。

(6)セルフ・コンパッション

自分を成長・改善するために、多くの人は自分の欠点や失敗にフォーカスして批判し、むち打つことで前進できると思っているがこれは誤解であり、
自身に対する思いやりと共感(セルフコンパッション)こそが、今後の改善と成功率を上げることがわかってきた。

どんなスキルも、毎日練習してこそ効果が得られる

このように多くの病状に対してマインドフルネスを組み入れたアレンジをすることで、大幅に効果を挙げています。

これらの心理療法はどれも2000年代に入ってから、中には2010年代に入ってから開発・研究され効果が発表され始めたばかりのため、臨床心理士や認定心理士でも知らない人の方がまだ多いと思われます。

幸い、一般向けの良書が何冊も出版されているため、自分の症状や悩みに応じてまずはあなた自身で学び、日々練習して身につけることをお勧めします。

これらは「心のスキル」であり、英語やスポーツや楽器と同じく、
ただ知識を得ても意味は薄く、実際に毎日の生活の中で
自分から繰り返し練習をしてこそ、身につくものです。
1つ手法を学んだら、最短でも3~6ヶ月は毎日実践しましょう。

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。