「幸運」も「不幸」も自分が発する質問次第で変えられる 

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これはたしか、世界一有名な(そして世界一高価な)アメリカ人コーチであるアンソニー・ロビンズが言っていたことですが、
「自分を改善したければ、それにふさわしい質問をしなくてはならない」
というのがあります。

不運な人、実力を発揮できない人、人間関係が上手くない人、
健康を損ないやすい人
はいくつか共通点があるのですが、その1つが
「改善につながらない質問を自分にしている」
ということなのです。

例えば何か不運なこと、いやな出来事や、人からストレスを受けた時に

「なんでいつも自分ばかりこんな目に遭うんだ?!」
「どうして自分は上手くいかないんだ?」
「なぜあの人は自分をバカにする態度を取るんだ?」

などという疑問をいだきます。

でもこのような形の質問を自分に投げかけても、
ろくな答えは返って来ません。

「なぜって、そりゃあ、自分に能力がないからさ」
「人に嫌われるにきまっているからさ。
これまでだっていつもそうだったじゃないか」
「そもそも人に好かれないし、価値のない人格だから、自分は」

といった、これまで自分が思い込んできた通りの意見が
自動反応的に心の中から湧いて出てくるだけ。

そして、そんな自分の心の声を聞いても、改善のための方法もわからないし、元気も出ないので、意味がありません。

むしろそんな声を聞いてしまったために、もっと打ちのめされ、
元気を失って、改善のための発想も計画力も、行動力も萎えてしまいます。
つまり非常に非生産的です。

なので、もっと生産的で、自分を物心ともに向上させる質問を
自分に向ける練習をする必要
があります。

例えば、良かれと思ってした仕事が上手くいかず、
それどころか、上司はあなたがサボって、ちゃんと仕事をしなかったので
失敗したと思い込み、頭ごなしに怒鳴ってきたとしましょう。

これまでのあなたはそんな際には
「一生懸命やったのに、ひどい!
 なんでいつも自分はこんなにツイてないんだ?」
と思い、うつっぽくなったり、やけ酒を飲んだり、
体調不良で翌日欠勤してしまったかもしれません。

これでは、なおさら上司からの評価は下がることでしょう。

しかしここでもしあなたが、
この出来事から、自分が学び、改善する必要があることは何か?
つまり、何が原因で、自分が頭ごなしに怒られることになったのか?
という視点の質問を自分に向け、答えを得ようと思考したらどうでしょう?

そうしたら、例えば、以下の答えが自分の心から出てくるかもしれません。

①「誤解されたことでただ怒ったり悲しんだり落ち込むのではなく、
それが上司の誤解であること、事実はこうだということを、
恐れずにきちんと上司に説明、主張できるようになること」。

②「①を達成するためには、感情的に怒ったり泣いたりするのではなく、
事実ベースで論理的に他人に説明することや、
冷静に自分の意見を主張することを身につける必要がある」。

こういうことがわかったら、今回の件については、まず

事実ベースをまとめて書き出す

感情的にならず、できるだけ事実(客観情報)として上司に説明する
(最初は事前に一人で、何度もリハーサルして慣れておく
 ことも必要でしょう)。
そのための資料か、少なくとも自分がスムースに口頭説明できるような
メモを作成する

上司にアポを取り、資料に基づき実際に上司に説明する

どのくらい上司に理解されたか検証し、まだ不十分な点があるようなら
修正しながら何度か説明していく

ということを行ない、自分の表現法や、相手の価値観とのすり合わせを
調整していく、という作業が必要でしょう。

最初から思うように上手くいかなくても、たとえ何%かでも
相手との理解が改善すれば良しとして、
その後も同様の機会に繰り返し改善練習をしていくことが肝要です。

以上の例を踏まえて、一般論として、以下の視点で取り組むことが
重要なので、まとめておきます。

何かストレスな出来事が降り掛かってきた時、それを嘆いたり、
問うても意味のない質問をするのではなく、以下のような、
改善と自己成長につながる質問を自分にしましょう:

「どうすればこの状況を改善できるか?」

「全てが自分の成長のために起きているとしたら、
 今の状況から自分は何を学ぶ必要があるのか?

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。