マインドフルネスは最も強力なメンタル不調改善法の1つ

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マインドフルネスとは

2000年代に入ってから、海外そして国内でも、マインドフルネスについての
関心が高まり、理解が広がりつつあります。

その少し前までは「マインドフルネス瞑想」と聞いただけで
「瞑想?!宗教もスピリチュアルも苦手だね」
と食わず嫌いの人も多かったものですが、今やインターネット業界の巨人たち――グーグル、フェイスブック、アマゾンなど、名だたる企業が、もう長きにわたり、マインドフルネス瞑想や意図的な気分転換を社員に推奨しています。

なぜならマインドフルネスを定期的に実践している人の方がメンタルが安定し、集中力や創造性が高まり、結果的に会社の生産性が上がることがわかっているからです。

情報源としても書籍だけでなく、多くのYou Tube チャンネルにて
マインドフルネスの解説や、動画を聴きながら一緒にやってみることのできる
ものが配信されるようになってきて、マインドフルネスがぐっと身近なものに
なってきました。

マインドフルネスとは、いってみれば「心の筋トレ」
のようなものといえます。

人は起きている時間のほどんどを、過去か未来のことを繰り返し考えており、
しかもその大部分がネガティブな内容です。
だからうつや不安やイライラをしょっちゅう感じることになるのです。

逆にスポーツなり、読書なり、映画なり、あるいは日常の家事や仕事に対して本当に「今、目の前のこと」に無心に集中できている時には
気分が穏やかになります。

マインドフルネスは「今ここ」に注意を集中するための非常に効果的なメンタルトレーニング

代表的なものは
「自分の呼吸に伴なう身体の感覚に集中する」
「呼吸を数える」
といったものです。

呼吸に集中しようと思っても、最初は1分も経たないうちに
過去や未来のことが思い浮かびます。
あるいは「こんなことをやっても意味がないのでは?」
などの、批判的思考がやってきます。

そうした時、最初のうちはすぐにその思考内容に入り込んでしまい、
そのまま何分間も、いつものネガティブ思考にハマっていたことに
気づくことになります。
そうしたら「あっ、思考に注意が逸れた。呼吸に戻そう」と、
呼吸に戻すのです。

またちょっとすると「退屈だ」「周りの音がうるさくて、集中なんかできないよ」といった思考が湧いてきます。
無自覚でいるとまたその思考内容に深入りしていくので、
できるだけ早く、また呼吸に注意を戻します。

これを、何十回も繰り返すことになるでしょう。それが普通です。

マインドフルネス瞑想は毎日30分以上すると心身がリフレッシュされ、
創造性が高まります。
慢性的なうつや不安もやわらぐことが多いです。

【要注意】最初から目的をもってマインドフルネスを行なうと効果が得られない

しかし逆説的なようですが、
最初から「リラックスするため」「うつや不安感をなくすため」に
マインドフルネスをすると、上手くいきません。

なぜならマインドフルネスは「ただ、今ここに集中すること」に意味があり、
何かを目的とした手段にした途端、効果が薄れるからです。
「何も期待せず、ただ 今ここに集中」したところ、結果としてリラックスや不安の軽減が副産物として伴っていた、というのが本来の状態なのです。

で、理想は毎日30分ですが、最初は難しいでしょうから、
「1回3分間、頻度は『ストレスを感じたとき』」にする、と決めておくと
マインドフルネスを日常生活に無理なく取り入れつつ、
効果も実感しやすいでしょう。

参考図書に挙げた『マインドフルネス認知療法ワークブック』ではこれを「3分間呼吸空間法」と名づけ、実際に誘導してくれるCDもついていますので、
入門者が感覚をつかむのにとても良いと思います。

また、末尾の関連記事もご参考に。

なお、メンタリストDaiGo が開発したマインドフルネスアプリ「メントレ」
では、スマホのカメラに指を置くことで、瞑想中に実際にどの程度リラックスできているかをリアルタイムで測定してくれるので、ゲーム感覚で楽しみながら呼吸集中の練習ができます。
iPhone 、アンドロイド両方で使えます。無料です。

<関連記事>
「マインドフルネス(今ここに集中)」ができる人ほど、どんどん幸せ感を感じられるようになる【毎日その工夫をしよう】

マインドフルネスを活用できない人の特徴

【Q&A】マインドフルネス(今ここに集中)V.S.「将来への計画性」の違い

スキマ時間で毎日ストレス耐性を上げる裏ワザ


<参考図書>
『マインドフルネス認知療法ワークブック:うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログラム(マインドフルネス誘導CD付き)』

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。