腰痛は、あなたが「我慢しすぎていることへの無意識的怒り」です【満たされない感情を認め癒やすまでは、身体の痛みはなかなか去ってくれません】

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「身体の痛み」=(イコール)「心の痛み」

今年の夏至は特別なエネルギー転換点だと、スピリチュアル系や
占い系のユーチューバーたちが発信していますが、
あなたには何かありましたか?

私は数年ぶりでぎっくり腰になり、それへの対応法を通して
最近の自分の内面の変化をいろいろと実感する機会となりました。

今回はこの経験をきっかけに、腰痛をはじめとする
原因がはっきりしないが辛い症状が続いて困っている人が
どうすれば良いかについて、いろいろと気づいたことがありましたので、
それをお伝えしたいと思います。

今年2020年の夏至は新月や部分日食と重なるなど、
かなり珍しい現象だということで、特にスピリチュアル系の
ユーチューバーたちが盛んにいろいろと言っておられました。

代表的な例としては、この新月を機に一段上のステージに移行するので
それまで溜まってきた古いエネルギーが半ば強制的に開放される、
その際に何がしかのショックを体験したり、予想外に新しい環境に
放り出され、進化せざるをえない状況になる、などです。

ただ私自身は、あまりそうした実感は感じにくい方なので
気にしてなかったのですが、夏至前日の早朝、数年ぶりに急性腰痛、
いわゆる「ぎっくり腰」ですね、それになってしまい、驚きました。

ただし、以前から各種の身体の病気がどれもかなり
精神の影響を受けていること、特に腰痛は現代に最も多発している心身症、
すなわち精神的ストレスが身体症状に転換されたものである
ということは知っていましたので、
過剰に腰痛そのものにこだわらないように意識し、乗り切りつつあります。

今回はその体験を題材として、身体症状にどう向き合い
コントロールするか、ということについてお伝えしますね。

がん、心臓病、糖尿病、脳卒中、アトピー、喘息、高血圧、感染症・・・。
こうした病気のうち、精神的影響の大きいものはどれだか、
ご存知でしょうか?
実は全てにおいて、精神的な影響力は非常に大きいです。

数十年前までは、精神の影響を受けて身体の病気が発病するとか
悪化するなどというのは、数種類の特殊な病気のみの話だと
思われていました。

しかしその後、最新の画像研究や分子生物学などの知見を
組み合わせることで、
ほとんどの病気の背景に精神的な影響は非常に大きい、
ということがわかったのです。

例えば現在みんなが恐れているコロナウイルス感染症ですが、
恐怖や不安といったネガティブな感情はコルチゾールという
ストレスホルモンの分泌を増やすのですが、
このコルチゾールは免疫力を下げるので
かえって感染しやすくなってしまいます。

逆に、毎日運動すること、好きなことをやって笑うことは
免疫細胞を活性化します。

なので、感染防御をしっかりやりたいなら、自宅に引きこもるのは
逆効果で、週の半分以上は外出し、汗ばむほどの運動をし、
考え込み過ぎないように自分を持っていく方が効果的なのです。

なお、心身症にもトレンドがあります。
数十年前までは胃潰瘍が多かったです。

ストレスがかかった時にそれを適切に発散せず我慢してためこんでいると
胃や十二指腸の粘膜への血流が低下し、炎症が続くようになり、
粘膜が、さらには胃の筋肉層にまで炎症が進み、
ついには血管に達して出血します。
これが胃潰瘍による吐血です。
いわゆる「ストレスで胃に穴が空いた」状態です。

しかし最近は、典型的な胃潰瘍は減ってきました。
代わりに増えてきたのが各種の痛みをきたす病気です。

例えば腰痛、肩こり、関節痛、各種筋肉痛、神経痛の類です。
全身あるいは特定の部位の筋肉や健に痛みが続く「繊維筋痛症」や
しびれや排尿・排便障害などの症状も加わる「脊椎管狭窄症」も
注目度が高まっていますが、より一般的で
本人も医師も間違って対応しやすい疾患の代表例が腰痛です。

腰痛は大半の人が人生のどこかで体験しますが、
医療機関を受診するような腰痛の人で原因がわかるものは3%以下
という調査結果が出ています。
つまり97%以上は、原因不明なのです。

痛みなどがひどいので、椎間板ヘルニアの診断のもと、手術を受ける人も
いますが、大半の人は術後も思ったほど痛みが減らないとか、
しばらくすると再発する人が多いです。

そして生涯でまだ1度も腰痛を経験したことのない人でも
レントゲン写真などで検査すると、腰痛持ちの人と同じ割合で
椎間板のずれや脊椎骨の加齢性の変形が見られました。

つまり老化による骨や軟骨の変形やずれと、
痛みやしびれといった症状を
感じるかどうかは、全く別物なのです。

著書『心はなぜ腰痛を選ぶのか』でニューヨーク医科大学
臨床リハビリテーション医学科教授などを歴任した
整形外科医のジョン・サーノ博士は、
腰痛をはじめとする心身症のしくみをTMS(緊張性筋炎症候群)と名付けて、
1970年代から多くの患者さんたちを観察し、助言した経過から
現在では独自の改善法を伝えておられます。

それでは腰痛が発症してしまった場合、どう対処すれば良いのでしょうか。
確かに、全くの初回で、身動きできないほど重症ならば、
一度は整形外科で現状チェックをしてもらうことは必要でしょう。

そして痛みがあまりにもひどければ、受傷直後の急性期のみ
という制限付きで、
鎮痛剤や湿布を一時的に使うのも止むをえないかもしれません。

しかしこうした身体疾患としての取り扱いは、
当初の数日限定にしておく必要があります。
遅くとも1週間後からは、心身症として取り扱う視点で行動しましょう。

具体的には、以下の方針でいきます。

(1)急性期の数日間は、今回の腰痛の背景にある、無意識レベル、
つまり潜在意識レベルのネガティブ感情が何かある、
と認めるための書き出しワークを行なう。

①『心はなぜ腰痛を選ぶのか』を熟読し、
「腰痛は骨や軟骨などの問題ではなく、
そうした身体症状という仮面をかぶった精神症状である」
という真実を学び、受け入れます。

しかしここに1つめのハードルがあり、多くの人が
「身体に異常がないなんて信じられない!そんなはずはない!」
と、否認したくなります。

そのためにも、サーノ博士のこの本を熟読し、理論的背景や
登場する多くの患者さんの事例で学びましょう。

身体症状はストレスの転換症状にすぎず、
身体症状に目を奪われている限りは治らない
という事実を受け止めましょう。

②長年自分が抑え込んできたネガティブ感情について考えてみる。
そしてそれを記録していく。つまり書き出しワークを行なう。

ネガティブ感情の代表例はサーノ博士の本に載っていますが、
代表的なのは激しい怒りです。

ただし、本人はほとんど自覚できていない場合が多く、
「いや、自分には別にそんな激しい怒りなんてためこんでない」
といいたくなるかもしれません。
自覚がないくらい徹底的に、心の奥底に抑え込んできたからです。

最もよくあるパターンが、
「みんなに迷惑をかけてはいけない」
「起こるとかイライラするとか泣くとか、逆にケラケラ笑うとか、
好きなことを優先して義務や責任を後回しにするとか、
そんなことはしてはいけない」
と幼少期に周りの大人に言われ、それに従ってきたことです。

「善良で、道徳的で、がんばりやで、真面目でいなさい、
それが正しいことなのだから」
といわれ、自分の本心からの欲求をいつもなおざりにしていると、
いいかげん疲れてくるし、そうまでして
なんで生きていなければならないんだろう、と無気力になったりします。

そんな時に何も我慢せずに思いのままに楽しそうに生きている人を見ると、
とてもムカつくことでしょう。

しかしそうした自然な感情の反応も
「こんな悪いことを思うなんて、とんでもない」と、
自覚する以前に瞬時に蓋をされ、心の奥底に押しやられます。
「臭いものには蓋をする」という反応が、
もう身についた習慣になっているのです。

しかし心の器をゴミの溜め込み場所にすると、
いずれ限界が来て爆発します。
とはいえストレートに精神症状として表現するなんて
怖すぎると感じるので、とっさに
一見無関係そうな身体症状として表し、発散するのです。

しかも痛みとかしびれとか、動けないといった状態だと、
それまで我慢を重ねてきた人でも他人に助けを求めやすくなります。
周囲の人としても「身体の病気の最中は、しかたない」
と、ほぼ無条件で助けてくれるでしょう。

これがある種のメリットともなり、
いよいよ身体症状を手放せなくなっていきます。

もちろんここまで述べたことは全て潜在意識レベルの心の動きなので、
本人にも自覚がありません。
つまり、仮病などとは別次元の話です。

本人の自覚的な心のレベルでは、
「やっかいな身体の病気になった。
痛いし、不自由だし、早く治したい」
と本当に思っているでしょう。

しかし実際にはこの身体症状のおかげで各種の義務や責任から逃れて
休むことができたり、他人の同情や承認やサポートを受けられるので、
身体症状をいわば「卒業」したくない、という潜在意識からの
強い抵抗があります。

なので、心理的な否認を乗り越えて、本当の意味で
立ち直っていくことが非常に重要なのです。

ただ、長年の怒りをはじめとするネガティブ感情は
物心つくかつかないうちから刷り込まれているので、
抑圧の原因を特定するのは非常に困難でしょう。

実際、特定の大きな出来事があったからというよりは、
日々の生活環境の中で刷り込まれる、
やや偏った価値観の蓄積で無理をきたしている
という場合の方が多いからです。

幸い、心身症としての痛みを治すには
出来事を特定する必要はありません。

ただ、痛みは長年の精神的ストレスが身体症状に転換されたものに
すぎないのだ、という事実を学び、自分ごととして受け入れることです。
それだけで、早ければ当日から痛みが減り始め、数週間、この考え方を
毎日忘れずに受け止めて身につければ、症状はなくなっていくでしょう。

(2)発症後2-3日、遅くとも1週間後からは、できるだけ普段どおりの動作を含めた生活をする。

今回の私の腰痛もそうですが、強い痛みを経験した後はどうしても
同じような動作をすることが怖くなります。

例えば顔を洗う、歯磨きの後のうがいの水を吐き出すなどの際に
前かがみになるのが代表的ですし、
寝返りを打つのさえ、鋭い痛みに見舞われます。

しかしここで「痛みは転換症状であり、本当の原因は精神的ストレスだ。
腰には異常がないってことを、知ってるぞ。もう、だまされないぞ」
と、自分の腰や、自分自身に向かって心の中で唱えます。
そして思い切って、できるだけ普通の速さで動きます。
すると不思議なことに、嘘のように痛みなく動けるのです。

しかし次の動作のときやその直前にはまた、何事もなかったかのように
再度、同じように痛んだりします。

しかしそれもよくあることなので、また同じように
「腰よ。そこに原因がないことは、もうバレているぞ」
と伝え、普段どおりの動作をします。

これを、身体症状で対抗しようとする身体側と、
根比べのように繰り返すのです。
油断せずに続ければ、数週間もすれば
ほとんど症状がなくなっているでしょう。

(3)身体治療法はしないこと。

湿布やコルセット、鎮痛剤を使ったり、電気治療をしたり
麻酔薬を注射したりといった身体症状そのものへの治療や
リハビリテーション訓練はやらないようにします。

なぜなら、それらをするということは、潜在意識に対して
「確かに痛みは身体に異常があるから起こっているのだ」
と、認めていることになってしまうからです。

(4)身体症状について話さないこと。

身体症状について話すと意識がそこに向かってしまい、
症状を強く感じるようになってしまいます。

今回私も、発症当日から外出予定があったので
予定通りでかけました。
重い荷物を車に積み込む際には、この日だけは家族に
頼るようにしましたが、以後は誰にも腰痛の話はしていません。

おかげで、生活上での制限が徐々に減っていきました。

発症から5日ほど経った日に、それまでコロナ自粛で閉鎖していた
日帰り温泉に久しぶりに行くこととなり、温泉そのものはリラックスできて
とても良かったのですが、反省すべき点が1つありました。

家族に「腰はどう?」と問われるままに
「どのくらい痛くて、どんな動作の時に症状が出やすくて、
だからまだこの動作がゆっくりとしかできない」
などと、何回かに渡り答えていたところ、なんと温泉から上がる頃には
かえって腰と背中が重だるくなり、普通に椅子に座っているのも
きつくなってきたのです。

そこで改めてサーノ博士の本の内容を思い出し、
寝返りも前かがみも積極的に行なうようにしたところ、
ほぼ瞬時に痛みが軽減したのでした。

こむら返りの精神的原因

今回サーノ博士の本を読み返して、新たに気づいたことがあります。
この本には直接書いてはいないことですが、
こむら返りもTMSなのではないか、ということです。

ここ数年、徐々にこむら返りの頻度が増えてきていました。
確かに漢方薬の芍薬甘草湯でかなり抑えられるものの、
同じように活動し、食事や睡眠時間に気をつけ、足腰を冷やさないなど
さまざまな点を注意しても、いきなり出ることがあり、
ちょっと困っていました。
しかも、気の進まない外出をした翌朝の夜明けに起きがちだったのです。

サーノ博士の本の中で、TMSに共通する圧痛点、つまり
押すと痛むツボのようなものが列挙されているのですが、
今回そこの一つを押すと、いつもこむら返りを起こす時に痛い
筋肉と神経に放散するような痛みが――軽いものですが
起きたのです。

「なるほど。こむら返りも慢性の我慢ストレス性のものだったか~」
と、納得しました。

さらに、その半日か1日後、ベッドから起きようとした時に
左側の腰に鋭い痛みが走った際「原因が腰にないことを知ってるそ!」
と腰に言い聞かせたところ、なんと瞬時に今度は左側のこむら返りが
起きかけたのです。

すぐさま「そこも根本原因じゃないでしょ!知ってるんだぞ!」
とふくらはぎに伝えたところ、それもすぐに消えたのでした。
本当に瞬時の反応で改善したので、もう笑っちゃいました。

それ以降、こむら返りは起きていません。
時たま、まだごく軽度の「予感」的なモヤモヤ感がふくらはぎに
生じることがありますが、気にしないようにしています。
いずれ静まっていくでしょう。

花粉症等の自己治療法にも共通する

この「心の持ち方で、従来の医療ではなかなか良くならない症状が
かなり急速に改善ないし治る」
という流れは、以前の動画でアップした「花粉症対策のイメージワーク」
に非常に似ているなあ、と感じます。
花粉症を改善するイメージ療法

つまり、別段特殊な催眠術とかかけてもらわなくても、
自分が覚醒したままでも、自分の潜在意識に
望ましい新しいメッセージを植えつけ、
それに応じた良い結果を手に入れることができ、
しかもそれが永続するのです。

こんなにコスパの良い「治療法」はないですよね。

みなさんもぜひ、この視点と、対応法を学び、
自分自身に役立ててください。

<参考図書>
『心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム』https://amzn.to/31vZtNN 

『「私」という夢から覚めて、わたしを生きる: ~非二元・悟りと癒しをめぐるストーリー~』https://amzn.to/2YLn8b1 
↑記事中では言及していませんが、蓄積したネガティブ感情の解放例が
 詳しく述べられており、こちらもかなり参考になりました。

<関連動画>
花粉症対策のイメージワーク【即効】https://youtu.be/cQfRxPC-mEk 

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ホリスティック(※)精神科医として、できるだけ薬を使わずメンタル改善する方法を様々に模索し、相談者にご提供してきました。このブログではその中でも特にアート(特に絵画療法)のエッセンスを通じてあなたが自己ヒーリングできるように工夫した情報を発信していきます。 ーーーーー ※ホリスティック:「統合的、総合的な」という意味。ここでは薬物療法オンリーの従来型精神医学の限界を突破するために深層心理学、催眠療法(ヒプノセラピー)その他のスピリチュアル、アロマセラピー、そして精神症状を改善するエビデンスのある分子整合(オーソモレキュラー)栄養療法を通じてメンタル不調を改善することを指します。